夕方5時、なにかと慌しい時間帯に、ピ~~ンポ~~ンとチャイムが鳴る。
タオルで手を拭き拭き出てみると、そこはかとなくサッカーの長友選手似の口ひげの男。
KD☆Iから来たと言う。
来週、家の前で回線工事をする。
工事車両が迷惑をかけるかもしれないけれど、よろしく…とのこと。
はい、分かりましたよ…で話は終わると思ったが、本題はここからだった。
今回の工事でKD☆IもN△Tと同じ光回線を使えるようになる。
つきましては開通キャンペーンということで、
加入中のプロバイダーと提携して、N△Tよりも大容量でしかも低価格なサービスを提供するので、
こちらに乗り換えましょう…という勧誘だ。
ご近所さんも、みんな乗り換えているし、
申請がもう来ちゃう(・・・意味不明)から、さあ!
…って、長友某は、私が喜んで切り替えるのを前提で話を進める。
なんだか嫌な気持ちになった。
これ!…という確たる理由はないけれど、
なんで今、突然訪ねてきたセールスマンに言われるままに、切り替えなきゃあかんねん?
実は2ヶ月前、我が家の回線は光ネクストに切り替えたばかり。
この時も、呆れるほどしつこい電話勧誘に根負けした形だった。
「今、PCのこと、分かる者がいないから…」と言うと、
「いつなら、分かる方がいらっしゃいますか?」
「切り替えの必要性を感じない」と言うと、
利点をとうとうと述べ立てる。(←うるさい)
「よく分からない」と言うと、
「分からない点は、分かるまで説明いたします!」と食い下がる。
「即答できないから」と言うと、
「では3日後にまたお電話いたします」といったん切って、本当に3日後に電話してくる。
YESと言うまで、絶対に諦めないオーラが電話の向こうからビリビリ伝わってくる。
いい加減、電話での応対が面倒になって、切り替えに同意したようなものだ。
回線の切り替え工事に続き、新しいルータの設定とPCへの接続。
こういうことがあまり得意じゃない私にとって、煩わしい作業だった。
この時も容量アップと料金ダウン + 光電話が謳い文句だったが、
切り替え後、特に便利になったと感じることはなく、
初期投資が1万を超えたのに、値下げは月額何百円…で、
一体何のための切り替えだったのか…と思っている。
そして今回、違う会社がやってきて、
2ヶ月前に導入したばかりのルータを新しい物と入れ替えようと言う。
別に面倒くさい作業はなく、宅配便で送られてくるルータは作業員が設置するから、
私はPCに線をつなぐだけでいいらしい。
…それにしても、なんで?
2ヶ月しか使っていないルータは、多分リユースしないから、廃棄処分になる。
全然傷んでいないのに、これって無駄じゃないのか?
未曾有の大災害の直後で、日本はいろいろな面で節約しなくちゃいけないのでは?
別会社でも共通して使えるようなルータを開発したらどうだ?
私が色よい返事をしないと、
「料金が安くなるのに、なにかお困りになることでも?」ときた。
困ることは、ないよ。
でもそんなに割り切れるもんでもない。
今の我が家に、これ以上の大容量は必要ないし、
不要なモノは入れないというのが、ダンシャリアンの掟だ。
だけど、さあ!さあ!と迫ってくる長友似に、こんなこと説明するのも、なんだかな…。
電話会社の顧客争奪合戦に巻き込まれている感じがする。
よく分からないけど契約しちゃった…って人も、けっこう多いのではないだろうか。
追いかけるべきは低料金、本当にそれだけ?
「主人に相談しないと」
断る時の常套句でお茶を濁したら、なんと翌日の昼前にまた長友似がやってきた。
「ご主人と相談されましたか?」
してないよ!
嗚呼、はっきり言わない私が、馬鹿でした。
丁寧に、「切り替える気はありません」と断り、お引き取り願った。
多分、切り替え賛成の意見もあるだろう。
でも“なんで”という気持ちが強い今、慌てて切り替えるのは気が進まなかった。
安いといっても数百円、
自分が納得するのを待ってからでも遅くはないのでは?
腑に落ちない表情で帰っていった長友似。
今頃、「訳分かんね~~。安くなるのに、頭おかしいんじゃないの?」とでも思ってるだろう。
まだ若い君には理解できないかもしれないけど、
ダンシャリアンの心は、シンプルでもけっこう深いんだよ、長友君。
私を落としたかったら、
そこら辺のこと、よく勉強してから出直しておいで。
断捨離講座in金沢が一週間後に迫りました。
お席に若干余裕があります。
ブログランキングに参加しています。
↓クリックで応援していただけたら、嬉しいです。