今・ここ・自分~断捨離日記

断捨離とは不要・不適・不快を、要・適・快に入れ替えるプロセス
正規トレーナーのmomoが、断捨離でごきげんを実現します

お墨付きゲット

2011-05-31 12:10:18 | 実践

夫の実家に巨大な食器棚がある。

高さは2メートル近くあるのだろうか、
身長160センチの私が背伸びをしても、一番上の棚からモノを下ろせない。
(一応手は届くが、その体勢では危なくて取り出せない。)

身長ほぼ150センチ、腰が曲がって杖をついている義母には、もっと無理。


そこに食器がぎっしり詰まっている。

上段も中断も下段も前後2~3列、
それぞれの種類が2~12枚ずつ、
まるでジグソーパズルのように、凹凸を組み合わせて押し込まれている。

しかも昔の食器が多いから、ほとんどが重い!

昔は5人家族だったが、今は老夫婦2人の生活。

どうしてこんなに食器が必要なのか…。

ドンブリだけでも3種類。

お皿の類は数え切れないうえに、
色も形もテイストもばらばらで、枚数も微妙に揃っていない。


誰が見たって、断捨離しないと、どんな改善も望めない食器棚だ。


具合が悪い義母のために、お手伝いに通っているが、
食器棚が視界に入るたびに、ダンシャリアンの血が騒ぐ。

でも、人のモノには手をつけないという掟を守り、
不要物を放置したまま、ひたすら拭く・掃く・磨くに徹していた。


虚しいったら、ありゃしない


だってモノが溢れかえった中で掃除をしても、片づかないことはよく知っているから。


冷蔵庫がきれいになり、冷凍庫もすっきりして、
シンクがピカピカになったら、少しは気持ちがいい。

だけどもっととてつもなく気持ちがよくなる方法、私は知ってるのに!…と思うと、
なんともいえないジレンマだった。


そんなある日、義母が杖をつきながら台所に入ってきた。

「きれいになった~~。ありがとね。」と笑顔。

「いいええ」と私も笑顔。

ジレンマはあっても、労働の後には爽快感がある。

その上、ありがとう…なんて言われたら、疲れも吹っ飛ぶというものだ。


笑顔が飛び交う中、モノは試しと聞いてみた。

「お義母さん、食器棚の中、少し整理してもいい?

あまり沢山食器があると、出すのも仕舞うのも大変だし、
お2人がよく使うモノだけを、手が届き易い下段に集めませんか?」


す、すると、

「あ~~、ワシもそう思っとってん。

ワヤワヤにしとって、整理せんとな~~~って。」

「少し処分しても?」

「してくれるか?」


ええええええええっ、そうなんですか?


そんな風に思ってらしたなら、もっと早くに聞けばよかった


戦時中を生き抜いてきたお年寄りだから、モノを処分するのは嫌だろう…と勝手に決め付けていた私。

もったいない世代だから、捨てるのは本意ではないにしても、
歩くのにも難儀している今、
両手を使わないと食器が出せない状態は、不便すぎるし危険だと自分でも思っていたのだろう。


…ということで、お墨付きをいただいた。


先回と今回のお手伝いで、食器棚の中身を全部出してみた。

出るわ、出るわ、出るわ…。

収納ってすごいな…と感心するほど大量の食器。

その中から、欠けやヒビがなく、比較的きれいで、
ご本人達が好きそうなタイプの食器を抜き出して、洗浄&漂白。

その間に何年も拭き掃除をしていない食器棚内部を大々的にクリーニング。

これ…元は何だったの…みたいな、カビだらけの物体も出てきたりして、
なかなかスリリングだった。

そして義母が手が届く下段だけに、
普段使う食器を、7:5:1の法則よりさらに空間を贅沢に使って並べた。

これで出すのも仕舞うのも、片手かつワンアクションでOK。

中段と上段には、時々使いそうなモノと思い入れがありそうなモノを
横1列に、同種類をせいぜい3~4枚にして、収納した。



この日、私の戦利品は、ダンボール山盛り2箱分の古い食器。

持ち帰って、不燃物の日に処分しよう。



けっこう使いやすくなったよね、お義母さん。

今まで何十年と、こんなに気が滅入る台所でおさんどんをしていたなんて

外で仕事もしながら、姑と夫に仕え、畑仕事もしてるのに、家事を一手に引き受けて、
疲れきった体で、家族のために食事の支度をする場所が、
不要物の墓場みたいになっていたら、気持ちも凹んだんじゃないだろうか。

お義母さんのお姑さん、超厳しかったって言うし…。



昔の女はいろいろ大変だった。

そのことを考えると、私はすっごく恵まれている。

せめてこの台所、もっともっとすっきりさせて、
この家のパワースポットになるくらい使いやすくしてあげたい。




断捨離講座in金沢は、ついに明後日開講。

今は名簿や出欠表を作成中。

いただいたメールを読みながら、
どんな方だろう…と想像しながら準備するこの時間は、とても楽しい。

未来のダンシャリアンさん、6月2日の1時にお会いしましょう!



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