「ひづちか~~、久しぶり。元気?」
すごく懐かしい人から手紙をもらった。
私が花も恥らう乙女だった頃、勤めていた会社の先輩だ。
もう20年近くも連絡が途絶えていた。
当時、私が働いていた会社は、男女雇用機会均等法の施行などなんのその、
女性は正社員も契約社員も、先輩以外、全員未婚、
既婚で子持ちの先輩は再三、肩叩きに遭っていた。
だが先輩は頑として退職を拒み、
若い子たちが次々寿退社をしても、働き続けた。
働きたい人は、気持ちよく働ける。
…それが成熟した社会のあるべき労働環境だと思うが、
20年前の日本は、男は仕事、女は家庭の旧態依然とした考え方をずるずる引き摺っていた。
そんな逆境の中、先輩はいつも明るかった。
当時の私には分からなかったけれど、すごく頑張っていたのだと思う。
不景気のあおりを受けて、金沢の営業所は縮小され、
現在、先輩はなんと東京に単身赴任中。
お子さん達はすでに独立されたと思うが、本当に固い信念を持ったすごい人だと改めて思う。
…で、その先輩が、なんで20年ぶりに突然便りをくれたかと言うと、
東京で“ソロモン流”を見ていたら、私が出てきて、びっくりしたから…だそうだ。
金沢では放映されていない番組に、ちょこっとだけ出演して、
それを東京にいる先輩が偶然見ていて、懐かしくて手紙を書いてくれた。
…なんか、じ~~~んとした。
嘘みたいな本当の、偶然が手繰り寄せたご縁。
こういうのを人智を超えた…って言うのかな。
ひでこ先生は、断捨離をして住まいと心をすっきり整えると、
詰まって停滞していた場所に、流れがよみがえり、
私たちの小さな脳みそで想像しうる以上の凄いことが流れ込んでくると、仰っていた。
ソロモン流をきっかけに、先輩と連絡が取れるようになるなんて、
全く思ってもみなかったけど、すごく嬉しいことだった。
それにしても、住所が分からないから…と、
「金沢市○○町○丁目 角の茶色い家」という宛名で出した先輩も、
それでちゃんと届けてくれた郵便局の人もあっぱれ
それと、たまたま生徒の引率で埼玉にいらした私のバレエの先生が、
ホテルに戻って、シャワーの前にテレビをつけた。
何を見ようという目的があったわけではないが、
たまたま入ったチャンネルがソロモン流で、
しかもつけた瞬間に私が映っていて、ええええええっ?と目が釘付けに。
そのまま最後までご覧になったとのこと。
もしかしてこれが先生と断捨離の出会いになるかも…。
テレビって凄いな…と思わせる出来事だった。
凄い偶然…と思えるような出会いや出来事、
きっと断捨離講座in金沢でも起こると思う。
自分のコントロールが全く及ばない、偶然の巡り会わせって貴重なうえに、
往々にして、運命的な出会いだったりする。
だから人生って面白い。
(ちなみに、ひづちかは当時のニックネーム)
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