断捨離講座in金沢が終了した。
ガイド編、意識編、実践編の全3回コース。
地元なんだから…と無理にお願いして、3日に分けた。
他の街では、同じ内容を、土・日にまとめて一気に学ぶ。
出かける手間は少なくて、ある意味、ラクかもしれないけれど、
講義内容の消化吸収には、負担が大きいように思う。
だって本当に盛りだくさんだから!
断捨離はただの片づけ術に留まらない。
本当に奥が深くて、これでOK…というゴールはない。
心の中にまでプローブを伸ばし、自分が長年、ひた隠しにしていた諸問題をあぶりだす。
目を背けてはいたけれど、本当は自分をとてもとても苦しめていた根本的な問題。
絶対、解決なんかできない、答なんかあるはずない!…と半ば諦めていた問題。
だけどもし解決できたら、
どんなに気持ちが軽くなるだろう…、
毎日がどんなに充実して、楽しく感じられるだろう…と思っている問題。
そんな深い悩みにまで言及していく断捨離。
でもそれもこれも、スタートは住まいに堆積する不要物の排除から。
心の問題は分かりにくいが、断捨離はとても分かり易い。
自分が行動することで、目に見える結果が出る。
「断捨離って、すごい!
こんなに奥が深いとは、想像もしてなかった!」
「宗教みたいな話だったらどうしよ~~と心配してたけど、全然違う。
今まで自己啓発系のセミナーに何度か参加したけど、なんか違和感があって…。
今回はしっくりくるし、納得できる。」
休憩時間にいただいた感想だ。
わざわざ3回に分け、間に1週間挟むことで、
講座で学んだことをじっくり反芻したり、実践してみたりする時間が生まれる。
その過程で疑問や質問が出てきても、次の回で直接、ひでこ先生に尋ねられる。
そうやって定着させながら、ステップアップしていく方が、ラクを上回る利点があると思った。
…だが、加速度的にご多忙になって、
月の3分の2は、出張で地元にいらっしゃらないひでこ先生。
この方式も、もしかしたら今回が最後かもしれない。
最終回の実践編も相変わらずの絶好調。
見たってちょ、この楽しそうなお顔
全国各地のセミナーで、毎回同じ話をするのに、飽きませんか?…と聞いたことがある。
でも全然、飽きないとのこと。
各講座、テーマは同じでも、それぞれ独自のカラーがあり、
その時々の流れや要望に応じて、話したいことが湧き上がってくるのだとか。
100人、200人を前に講演するよりも、
30~40人規模で、受講生さんのニーズを肌で感じ取りながら講義をする方が、実はお好きらしい。
…で、金沢の受講生さんを前にして、今回、まず仰ったのは、挨拶のこと。
ひでこ先生は、挨拶をとても大切にしている。
たとえ、家に誰もいなくても、帰宅したら「ただいま」と言う。
その時に、「なんだこの汚い家は」ではなく、
「あ~~、帰ってきてよかった。ほっとする」と思える家だと、いいな。
住まいを整える、つまり家のメンテナンス、平たく言えば家事労働、
この部分を楽しめたら、生きることは楽しく、そしてラクになる。
モノの価値は自分が決める。
たとえば、戸棚の奥に仕舞いこんである、あの高級ブランドのカップ。
私が日常的に使うなんて、もったいない!
でも何がもったいないのか?
使われもせず、暗い戸棚にずっと保管されている事の方が、もったいないのでは?
これは自分が自分に許可を出していないからだ。
無意識のうちに、こんないい物は自分には相応しくないと思っている。
いきなり10万円のカップは敷居が高いけれど、
とりあえずおまけで貰ったカップはやめて、3000円くらいのカップを使う許可を出してみては?
そのカップに慣れてきたら、次はもっといい物を使ってみたい…と思うようになるかもしれない。
低いセルフイメージに基づかず、
人がなんと言おうと、自分に相応しいモノは自分で決める。
これはカップに限ったことではない。
誤解してほしくないのだが、断捨離は高価な品を推奨しているわけではない。
ただモノの価値は、自分で決めようと提唱しているだけだ。
値段や希少価値やブランドバリューではなく、
私が慈しんで、大切に思うモノが、私にとって価値がある。
その揺るぎないスタンスが、断捨離のベースだ。
リピーターさんの中に、バーゲンに行くのはやめた!…という方がいた。
お得感に惑わされ、本当にその品物が欲しいかどうかではなく、
こんなにいいモノをこんなに安く買えた私に焦点が当たっていた。
本当に欲しいモノは、定価でも欲しいモノ。
そう思ったら、バーゲンに行く気が失せたとのこと。
現在、彼女のお宅は、モノが厳選され、
ダンシャリハウスも顔負けのすっきり空間に変身したらしい。
そして彼女自身、とても活き活きして、日々の生活をとことん楽しんでいる。
(講座のレポート、つづく)
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