春は旅立ちの季節。
若人は希望に胸を膨らませて、未知の世界へ飛び込んでいく。
これからどんな出会いが待っているのか。
新しい街、新しい学校、新しい職場、新しい生活、新しい人間関係…、
考えるだけでわくわくすることだろう。
でも新たな一歩を踏み出す前に、
立つ鳥跡を濁さず。
これまでの生活にもきっちりけじめをつけてほしいものだ。
…ということで、進学先が決まり、
新生活に気もそぞろ、ごきげんムード満開な息子に、
旅立つ前に、自室を片づけるよう進言した。
大切なモノ、思い出がこもったモノは置いておけばいいが、
もう2度と使わないモノ、卒業したモノは、自分の手で処分するように!…と。
断捨離を始めた当初、調子に乗った私はタブーを犯した。
すなわち家族のモノに手を付けてしまったのだ。
…だって、人のモノって、執着もないし、簡単に捨てられるんだもん!
勝手に私物を処分され、子供たちは不快だったと思う。
最初の導入部分で思いっきり失敗したため、
以後、息子は断捨離にアレルギー反応を示し、
「俺がこの家の断捨離の防波堤になってやる」と宣言していた。
ここまで意固地になっていては、説得も説明も火に油を注ぐだけ。
もう息子には何も言うまい…と心に決めて、
ハムスター小屋のような部屋にも目をつぶっていた。
…だが、今は、相手も超機嫌がいいし、
節目とか、けじめとか、そういう言葉がすんなり入るようだ。
千載一遇のチャンス到来。
今を逃す手はない。
“断捨離”という言葉は使わずに、“お片づけ”を薦めると、
意外とすんなり同意した。
まず手始めに、教科書やプリントの類。
家のあちらこちらに、うず高く積み上げられ、
いつもすっごく目障りだったが、
受験が終わるまでは…とずっと忍の一字で我慢していた。
でもいったん選別し始めると、
あれも、これも、それも、どれも、み~~んな不要。
70リットル入りごみ袋が2袋、ものの10分でいっぱいになった。
(あまりにも重かったため、後から小分けした。)
よしよし…、早速、明日のゴミの日に出そう…とほくそ笑んでいたら、
なんと夫が口を挟んできた。
「妹が使うかもしれないから、チェックしないと!」
えええええええ~~~~~~っ!
せっかくごみ袋に入れたのに、それをまたほじくり返せと?
こういう話はよく耳にする。
自分がゴミに出したはずのモノが、
いつの間にか、元の場所に戻っている…とか、
やっとの思いでごみ袋に入れたのに、
家族が「もったいない!」…と袋から出してくる…とか。
人の家のことだと笑い話で済むけれど、
いざ我が家のことになると、すごく鬱陶しい。
断捨離は、家の外に出して初めて完結する。
せっかくごみ袋に入れても、
廊下の隅や納戸や倉庫に保管しておいたのでは、意味がない。
ゴミステーションに運び込んでしまえば、
とてつもなくすっきりすることは、これまでの経験からよ~~く分かっているのに、
ここで待ったがかかるとは!
うちにも居たんだな、…思わぬ伏兵が。
でも余計な波風立てるのも、後々面倒くさい。
テスト期間中で、時間がないと渋る妹(娘)を説得して、
ざっと目を通してもらった。
「多分いらんだろうけど、国語の便覧だけもらっとくわ。」とのこと。
多分いらないのに、取っておくのは、ものすご~~く心外。
…だけど、今回出たゴミを円滑に捨てるために、あえて目をつぶる。
自分の意が通って、夫も満足そうだし…。
ま…、そのうちまた処分の機会もあるだろう。
よし、この調子で、どんどん行きまっせ~~~
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