今・ここ・自分~断捨離日記

断捨離とは不要・不適・不快を、要・適・快に入れ替えるプロセス
正規トレーナーのmomoが、断捨離でごきげんを実現します

花を買いたくなる帰り道

2012-03-11 00:39:05 | 金沢断捨離会

もうダウンコートはいらない。

今年最初のクロッカスが咲き、

春が近いと肌で感じる…。

弥生のダンシャベリ会は、そんな穏やかな日だった。


会場の石亭、

6人にしては贅沢な広々としたお部屋を用意してもらった。

窓からは雪吊りの残る和の庭が見下ろせる。

もう少ししたら、梅が咲くのだろうか。


(お料理は季楽膳)


なつかしい顔が集まってくる。

金沢で主催した講座は全部で3回。

今回もその3回から、万遍なくご参加いただく。

だから当然初対面の方もいるわけだけど、

不思議や不思議。

「○○です」と自己紹介した後は、

家族構成も背景も断捨離歴もなにも分からないのに、

まるで高校の同窓会のごとく、

自然に会話が始まる。

ここでは恰好つける必要はない、

何を話そうが、愚痴ろうが、責められることはない、

共通の意識の上に立っている、

安心・安全な場だから…と、

わざわざ確認するまでもなく、全員が知っている。


本音を話して、聴いてもらって、そして自分も聴く。

これってなんて心地よいのかしら。


以前、『聴き方マスター講座』を受講して、聴く技術を学んだ。

聴くという行為は、実は意外と難しい。

自分の考えを差し挟まず、

相手の話を横取りせず、

相手に焦点を合わせて聴く…のは、トレーニングして身につける技術だ。

私は一応、聴く心構えはできているつもりだが、

ダンシャリアンのみなさんは、

そんなトレーニングがなくても、ちゃんと聴けているから、本当にスゴイ!


今回はお題を出してみた。

「今、一番欲しいモノ。」


断捨離をして、いろいろなモノを手放してきた。

簡単に処分できたモノもあれば、

痛みや切なさを伴うモノもあったはず。

そうやって、関係の切れたモノを片づけて、

身辺がすっきりした今、何が欲しいのだろうか。


「お金!」と即答した方もいたが、

ほとんどの人は、特にこれといったモノがないようだった。

満足感や幸せは、モノの所有では量れないということかな。

お金と答えた方にしても、

本当に欲しいのは札束ではない。

お金はただの象徴であって、

その裏には、様々な思いが隠れている。

…そう指摘したのも、参加者の一人。


みなさん、キラキラした笑顔の持ち主だけれど、

それぞれに辛いことを抱えている。

人生、そうそう思い通りにいくものじゃない。

こんなはずじゃなかった!…という想いは誰にもある。

だけど痛みや哀しさを抱えながら、

もっと軽やかに、ごきげんに生きる道を探している。

今の自分に何ができるかを模索している。

現在の境遇を憐み、

人のせいにして愚痴をたれるのではなく、

今沈んでいる場所から、なんとか自分で這い出して、

水面に浮き上がり、さらにその上に行こうとしている。

そのためのツールは世の中にいくつもあるだろうけれど、

たまたまこの6人が行き付いたのが断捨離だった。


この街で、この時期に、この同じツールを手にした者同士が、

一つ所に集まって、体験や気持ちや気づきをシェアする。

なんてプライスレスな時間なんだろ!


あっという間に時間が過ぎて、名残りを惜しみつつ、散会となった。


帰り道に思わず花を買ってしまいたくなる、

そんな素敵なダンシャベリ会だった。






弥生のダンシャベリ会第2弾、あと2席あります。

日時 : 3月16日(金) 12時半~

場所 : 花もみじ 2階
      金沢市元町1-7-4

予算 : 1,000~2,000円

定員 : 6名

お申し込みは、verymomo☆yahoo.co.jp まで。
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