もうダウンコートはいらない。
今年最初のクロッカスが咲き、
春が近いと肌で感じる…。
弥生のダンシャベリ会は、そんな穏やかな日だった。
会場の石亭、
6人にしては贅沢な広々としたお部屋を用意してもらった。
窓からは雪吊りの残る和の庭が見下ろせる。
もう少ししたら、梅が咲くのだろうか。
(お料理は季楽膳)
なつかしい顔が集まってくる。
金沢で主催した講座は全部で3回。
今回もその3回から、万遍なくご参加いただく。
だから当然初対面の方もいるわけだけど、
不思議や不思議。
「○○です」と自己紹介した後は、
家族構成も背景も断捨離歴もなにも分からないのに、
まるで高校の同窓会のごとく、
自然に会話が始まる。
ここでは恰好つける必要はない、
何を話そうが、愚痴ろうが、責められることはない、
共通の意識の上に立っている、
安心・安全な場だから…と、
わざわざ確認するまでもなく、全員が知っている。
本音を話して、聴いてもらって、そして自分も聴く。
これってなんて心地よいのかしら。
以前、『聴き方マスター講座』を受講して、聴く技術を学んだ。
聴くという行為は、実は意外と難しい。
自分の考えを差し挟まず、
相手の話を横取りせず、
相手に焦点を合わせて聴く…のは、トレーニングして身につける技術だ。
私は一応、聴く心構えはできているつもりだが、
ダンシャリアンのみなさんは、
そんなトレーニングがなくても、ちゃんと聴けているから、本当にスゴイ!
今回はお題を出してみた。
「今、一番欲しいモノ。」
断捨離をして、いろいろなモノを手放してきた。
簡単に処分できたモノもあれば、
痛みや切なさを伴うモノもあったはず。
そうやって、関係の切れたモノを片づけて、
身辺がすっきりした今、何が欲しいのだろうか。
「お金!」と即答した方もいたが、
ほとんどの人は、特にこれといったモノがないようだった。
満足感や幸せは、モノの所有では量れないということかな。
お金と答えた方にしても、
本当に欲しいのは札束ではない。
お金はただの象徴であって、
その裏には、様々な思いが隠れている。
…そう指摘したのも、参加者の一人。
みなさん、キラキラした笑顔の持ち主だけれど、
それぞれに辛いことを抱えている。
人生、そうそう思い通りにいくものじゃない。
こんなはずじゃなかった!…という想いは誰にもある。
だけど痛みや哀しさを抱えながら、
もっと軽やかに、ごきげんに生きる道を探している。
今の自分に何ができるかを模索している。
現在の境遇を憐み、
人のせいにして愚痴をたれるのではなく、
今沈んでいる場所から、なんとか自分で這い出して、
水面に浮き上がり、さらにその上に行こうとしている。
そのためのツールは世の中にいくつもあるだろうけれど、
たまたまこの6人が行き付いたのが断捨離だった。
この街で、この時期に、この同じツールを手にした者同士が、
一つ所に集まって、体験や気持ちや気づきをシェアする。
なんてプライスレスな時間なんだろ!
あっという間に時間が過ぎて、名残りを惜しみつつ、散会となった。
帰り道に思わず花を買ってしまいたくなる、
そんな素敵なダンシャベリ会だった。
弥生のダンシャベリ会第2弾、あと2席あります。
日時 : 3月16日(金) 12時半~
場所 : 花もみじ 2階
金沢市元町1-7-4
予算 : 1,000~2,000円
定員 : 6名
お申し込みは、verymomo☆yahoo.co.jp まで。
(☆を@に変換してくださいね。)
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