キッチンのない生活は、思いの外、不便だった。
リフォームの工期は1週間。
そのくらい、お弁当を買ったり、外食するから大丈夫!…と思っていた。
それどころか、1週間も食事の準備から解放されるなんて、
超ラッキーと、ほくそ笑んでいた。
…だけど、憧れの外食生活も3日で飽きた。
たまに行くから嬉しいのであって、
毎食毎食だと、なんだか億劫で面倒くさい。
お金もかかるしね。
お湯ひとつ沸かすにも手間がかかるし、
コーヒーを淹れるのも、洗面所にコーヒーメーカーを持ち込み、
朝もいちいちトースターを電源の近くまで移動させ…、
食器は洗面所で洗って…。
キッチンの便利さが、今更ながら身に染みる。
なんでもそうだけれど、
無くしてみて初めて、その有難味が分かる。
あまり真剣に考えたことはなかったけれど、
家で食事をするって、本当はとても恵まれたことなのかもしれない。
キッチンが新しくなったら、
そこらへん、ちょこっと意識してみよう。
さて大工さんや水道屋さんが作業をしている間、
私は外に運び出したキッチン用品諸々の見直しをしている。
新しいキッチンに、わざわざ不要なモノを持ち込みたくない。
今の私の基準で厳選して、
必要最小限、かつ好きなモノだけに絞りたい。
収納スペースを削減してなお、
戸棚や引出しにたっぷり空間が…というのが理想形。
これは主に朝食の時使っていたカップの数々。
朝食用…ってなに?数々…って?
毎日使うからという理由で、私の意識を易々とすり抜けていた。
しかも数が多い。
子供が旅行のお土産で買ってきてくれたとか、
金縁じゃないから電子レンジOKとか、
それなりの理由もないわけじゃないけれど、
これは明らかにNGな感じ。
この先も人生をともにしたいカップだけに絞ってみよう。
例えばこれ。
かれこれ30年くらい使っている。
しかも毎朝。
元々は叔父が結婚祝いに貰ったペアカップだったが、
片方が割れて、シングルになった。
すると祖母が、
「縁起が悪いから、momoちゃん、使いなさい。」…と
私にくれたイワクつきの品だ。
だがこのカップ、
薄手で口当たりがよく、たっぷり入って、
手にしっくり馴染み、私の超お気に入りとなった。
もし割れたら、今度は自分で同じ物を買いたいくらいだ。
これくらい惚れ込んだ品々で身の回りを固めたら、
どんなに毎日がごきげんだろうか。
そこまでのお気に入りにはなかなか巡り会えないが、
少しでも近づけたら…と思う。
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