今・ここ・自分~断捨離日記

断捨離とは不要・不適・不快を、要・適・快に入れ替えるプロセス
正規トレーナーのmomoが、断捨離でごきげんを実現します

清々しい労働

2011-05-17 09:14:32 | 実践

ソロモン流は好評だったようだ。

放送終了後、ひでこ先生の元には、「いい番組だった!」と電話が何本も入ったとのこと。

なんでもかんでも無差別に捨てる…と、
とかく誤解を受けがちな断捨離が正しく伝わったんなら嬉しいな。

ディレクター兼カメラマン兼荷物持ちのカオルさん、お疲れ様でした



先週発売になった、やましたひでこの新刊「俯瞰力」と、 
ムック「運がひらける断捨離生活のススメ」も、どうぞよろしく


(巻頭の3分で分かる断捨離は画期的!)


(図解や写真が多くて分かり易い。momoとEMIさんの体験談もアリ)




先週、義理の母が突然、歩けなくなった。

御年八十八、普通に考えれば来るべきものが来た感じなのだが、
とにかく元気で健康でしゃきしゃきしていた人なので、正直、面食らった。

動かすと股関節の辺りが痛くて、立ち上がれない。

骨の問題なのか、それ以外の問題なのか、大学病院で検査をした。

ところが、画像が悪かったのか、今回の検査では診断がつかず、
来週、また検査をするから、それまでは自宅待機と言われた。

88歳の老人が、動けなくて日常生活に支障をきたし、
痛み止めも効かなくて苦しんでるんだから、
検査まで入院させて欲しいと頼んでみたが、
最近の大学病院は、治療方針が決まるまでは入院させてくれないらしい。

這ってトイレに行くような状態なのに、冷たいなぁ…。


でも次の検査までの10日間、とにかく自宅で過ごさなければならない。

つい先日までは元気だったので、もちろん介護認定は受けていない。

義姉夫婦と協力してサポートしなければ。


…というわけで、日曜日に夫と富山の実家を訪ねた。

動けないけれど、意外と元気そうで、受け答えもはっきりしているので、ちょっと安心。


何をして欲しいのか希望を聞くと、冷蔵庫が気になると言う。

ははぁ…、分かるよ、その気持ち。

台所を預かる者として、食品の管理は要だ。

腐った物が入っていたりしたら、すごく嫌だろう。

私だって、以前は何が堆積しているから分からない、野菜室が苦痛だった。

時々異様な臭いも漂ったりして…

それでは!…と冷蔵庫クリーン大作戦に突入した。


中身を全部出してみると、えええええっ?

手つかずの10個入り卵パックが3つも出てきた。

そのうち2つはとっくに賞味期限が切れている。


缶に入ったカレー粉。

ルーじゃなくて、カレー粉だ。

そんなに料理が好きでもないお姑さん、一体何に使ったんだろう?

しかも賞味期限は2004年


牛乳の1リットルパックが4本。

賞味期限は全部同じで、あと3日。


納豆パックもいっぱい。

半分以上がもう食べられない。


お姑さん、…もしかして、無計画?


だけどこんなことで怯む私じゃない。

古い食品はすべて廃棄した。


それから庫内の棚板や付属品は全て外して洗浄&除菌。

冷蔵庫を風呂場に持ち込んで、丸洗いしてやりたいほどの汚れようだった。

きっとず~~~~~~~~~っと、おそらく買ってから1度も掃除してないのかも。


いいさ、いいさ、以前は私も似たようなものだったんだから、こういうのもアリって分かってる。


冷蔵庫をピカピカにした後は、シンクに挑む。

本当は掃く・拭く・磨くよりも、断捨離したいけれど、
ここは義父母の家なので、ぐっとこらえて、ひたすら掃除。

洗い桶も水切り籠も黒ずんでヌルヌル

シンクのゴミ受けなんて、もう言葉にできない。

どこもかしこも埃とカビだらけ。

イチイチひょえ~~~っと思っていたら仕事にならない。

心を無にして、磨きまくる。

擦るべし、擦るべし、擦るべし!


そうして3時間が過ぎ、
指紋も消えるほど手がふやけた頃、なんとかシンク周りだけはピカピカになった。



ここが自分の住まいなら、
いやせめて自分の実家なら、ガンガン断捨離して、
もっともっと居心地の良い空間にできるんだけど、残念だなぁ…。


義父母のキッチンで作業しながら、ふと思ったこと。


私…、空間をきれいにしたい…という気持ち、前よりもずっとずっと強くなっている。


それは不要物がなく、片づいた空間の気持ちよさを、自分で体感しているから。

あの清々しさのためなら、労働も厭わない自分に、変化してきているから。


これはまぎれもなく、断捨離の副産物だ。



「また来るね~~」と手を振って、富山を後にした。

妙に気持ちのいい夕暮れだった。





断捨離で↑のような変化を体験しませんか?

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美的な食器棚完成

2011-05-12 17:25:02 | 実践

「食器棚全体を一幅の絵画にしましょう。」


ひでこ先生の鶴の一声で、取材のテーマが決まった。


我が家の取材は、
ベテランのダンシャリアンが上級テクニックを披露する…みたいなコンセプトだったようだが、
一転、師匠に食器棚を整理してもらう内容になってしまった

このベテラン…ってとこが、おもいっきり嘘なんですけど。

でも、まあ、不要物で溢れかえった部屋から、ゴミ袋を何個も運び出す…的な話ではないから、
一応、ちょっと年季が入った人の断捨離ストーリーと言ってもいいかもしれない。



まず薬や日焼け止めクリームを入れたプラスチックかごは全部撤去した。

ワイングラスも下段に移動。

ガンダムやお香も絵画の一員としては、そぐわない。


要らないものを取り除いたら、後は並べ替えだ。


嫁入りの時に持ってきた、ノリタケの洋食器セット。

全部で40ピースくらいあって、
私の中の位置づけは特別な日かお客様用。

使う頻度は1ヶ月に1度くらいか…。

でも大切な品で、断捨離対象ではない。

皿は4サイズが6枚ずつ。

これを1サイズ間引いて、下段の見えない処に仕舞う。


コーヒー&紅茶のカップ2~3客ずつが数種類。

全部2個ずつに絞り、1段に1種類だけ、空間をいっぱい使って飾る。


湯のみの類も、6~10個が数種類。

積み重ねてあったが、全部、平置きにする。

これも1段につき1種類だけ。


「あと何か、ここにしっくりくる器、ないかしら~~。」

…と言われて閃いた。


実は私の曽祖父は貿易の仕事をしていて、
戦後、アメリカの進駐軍に全て接取されるまでは羽振りがよかった。

その時代に集めた古い器、
私が“お道具”と呼んで、普段には絶対使わない器がある。

嫁入り道具として持ってきてから、ずっと桐の箱の中に眠っている。

だって、すっごく古いモノだと言うし、(江戸時代…とか
そんな歴史的に重要かも知れないモノ、使って割りでもしたら大変だ。

日本文化を葬ることになる…とずっと思っていて、(←かなり大げさ)
使うことはおろか、飾ることすらしなかった。


その開かずの桐の箱から、こんな美しい器が出てきた。





き、きれい・・・。

20年近くも忘れていたけれど、私、こんな美しい器を持っていたんだ。

これに肉じゃがや酢の物を盛ることは考えられないが、
箱から出して、飾るのはいいんじゃないか?

恐る々る手にとって眺めていると、
「和食器って、意外とアイスクリームとかに合うのよ。」
…と、くったくなく仰る。

飾って目で楽しみ、ついでに時々は使え…ってことだな。


遊び心満載のひでこ先生は、こんなお茶目なディスプレーもしてくださった。



赤い塗りのフォークが、渋い菓子皿の上で、なんとも可愛らしい。


かくて、すし詰めではなくても、雑然としていた食器棚が、

before

こんな感じに変身した。

after


今回、下段に仕舞ったワイングラスや桐箱入りの器を、
気分や季節に応じて、入れ替えしていけば、変化も楽しめて、さらにグ~



この一部始終を、カメラマンのカオルさんがずっと撮っていた。

1時間のドキュメンタリー番組のために、100時間のテープを撮るという。

それを編集で100分の1にまで、そぎ落とす。


「これこそ究極の断捨離ですね

撮影後、近所の和食屋さんで遅い昼食をとりながら、ひでこ先生が言う。


この番組は、TV東京のソロモン流。

案内人はサスペンスの帝王、船越栄一郎さんだ。

お約束の、断崖で告白したりするシーンが、・・・あるわけないか


そういえば船越さんの奥様は、お掃除好きで知られる松居一代さん。

私生活のエピソードを交えたトークなんかも、あるのかな。


放送予定は5月15日。

石川県でのオンエアはないとのことで、ちょっとほっとしている。

ソロモン流予告動画 →☆☆☆

 



「断捨離セミナーin金沢」は講師の意向で、名称を「断捨離講座in金沢」に改めました。

内容は従来と変わりません。

6月の連続講座は、着々と準備が進んでおります。

残りあと8席です。



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美的な食器棚

2011-05-06 10:48:02 | 実践


4月半ばの、よく晴れた日、取材カメラがやってきた。

この日の朝一番に東京から飛んできたとのこと

遠路はるばる、ようこそいらっしゃいました。


カメラマンのカオルさんは、番組のディレクターでもある。

取材、撮影、荷物持ち…と、一人で何役もこなすのは、経費削減のあおりかな?

今はどの業界も、大変なのね…。


前日まで、ちょっとピッチを上げてお掃除したが、
如何せん、付け焼刃的な取り繕いなので、行き届かないことだらけだが、
ここまできて見栄を張っても仕方が無い。

もう全部、包み隠さず、さらけ出そうと…覚悟を決めた。


ひでこ先生がやってきて、呼び鈴を鳴らす。

ちょうど水仙とヒヤシンスと忘れな草とクリスマスローズが花盛りで、
玄関へのアプローチが春爛漫な感じだったのが、せめてもの救いだ。


「いらっしゃいませ~~~

「久しぶりね

…的な絵を撮ってから、室内へ。



ひでこ先生が我が家を訪問するのは、実は初めてのこと。

現状をご覧になって、どう思われたかな?

え…、まだこれだけ?…とがっかりしていなければいいけど。


2人で会話をしている間も、カメラは回っている。




…と、突然、ひでこ先生が「ガラスクリーナー、ある?」。


えっ?クリーナーですか、はい。


すると、やおら立ち上がって、食器棚のガラスを磨き始めた。


「こういうのって、そこに暮らしている人には、なかなか見えないものなのよ。」



「ガラスが曇っていると、印象が暗くなるから。」


ひでこ先生がマメなのは知ってるけど、
尊敬してやまない師匠に、ガラス拭きをさせる私って、どうよ?

でも先生は楽しそうに、軽快にガラスを磨く。


「この中のモノ、全部使ってるの?」

「いいえ…、普段使う食器はキッチンにあるので、ここはほとんど飾りです。」

「ワイングラスもいっぱいあるけど、よく飲むの?」

「いいえ…、最近は滅多に。
ペアグラスが4種類もあって、断捨離対象だなと常々思っていますが、
どれも綺麗なので、捨てられません。」

「うん。じゃ、捨てなくてもいいよ。
その代わり、中が見えない下段の棚に仕舞おう。」

「捨てないんですか?」

「そう、だって大事なんでしょ?
この食器棚は雰囲気があって、とても素敵だから、
これ自体を1枚の絵画のようにディスプレーしましょう。」




つまり、見える収納は5割の量的ルールは守っているけれど、
そこから一歩進めて、ただ雑然と入れられているモノの配置を、美に焦点を当てて考えようということ。

そう言われてみれば、いろいろ入っている。

空っぽの段があるかと思えば、薬や日焼け止めの類が丸見えになっていたり、
和洋も用途も入り乱れ、ガンダムのフィギュアまである。


ひでこ先生は、中身をさらに間引いて、どんどん並べ替えていく。




「私、こういうこと、大好きなのよね~~

確かに、すごく楽しそうですね、先生。


かくて、雑然を絵に描いたような食器棚は、
ひでこ先生のゴッドハンドにより、一幅の絵画に変身するのだった。(つづく)



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過去の買い溜め

2011-05-03 08:57:00 | 断捨離とは?

ほとんど手をつけていなかった、リビングの飾り食器棚の下段。

ガラス扉じゃないので中が見えず、
何が入っているのやら、外からは窺い知れないブラックホールのような空間だ。

先日の取材の折に、よりにもよってそんな所を、ひでこ先生に見られてしまった


…もうこれ以上、見てみ見ぬふりはできないから、意を決して扉を開ける。


中身を全部出してみると…


あれ、あれ、あれ~~~~?


なにかしら、これは。



マスクがどっさり出てきた


そう言えば、今を去ること2年前の冬、
日本列島は新型インフルエンザの猛威にさらされ、
老いも若きも、未知のウイルスに冒されたら…と戦々恐々としていた。

ワクチンが不足していて、接種は乳幼児、妊婦、高齢者、慢性疾患がある人が優先で、
働き盛りの私たちや中高生は、
よしんば感染しても、体力があるから死ぬことはなかろうと後回しになった。

最初は2回接種が原則だったが、1回でもOKなことが分かり、
厚労省の接種方針は週単位でコロコロ変わる。

その度に新たな情報に惑わされて右往左往する一般市民、
やがて自衛するしかない!…と、マスクを求めて薬局に殺到した


震災時に水や保存食料、電池等が一瞬にして消えたのと同じく、
店という店の棚から、マスクが無くなった。

工場はフル回転、でも入荷は未定。

マスコミの煽りもあり、半ばパニックに陥った私たちは、
わざわざウイルスが飛び交う町を、マスクを求めてさ迷った。(←ちょっと大げさ


そんな最中、たまたま運よく入荷に遭遇すると、
自宅の在庫量など考えもせずに、とにかく我先にと購入したマスクだ。


結局、ワクチンの順番を待つうちに、多くの児童・生徒は感染し、
一度罹れば免疫ができるので、その後はワクチンもマスクも用なしとなる。

もう感染したから…とワクチンのキャンセルも相次ぎ、
騒ぎが収束してみれば、200億円分以上のワクチンが接種されずに期限切れを迎え廃棄された。

海外でも不足するワクチンを、かき集めて輸入したというのに、なんとも勿体無い話だ。


政府レベルでは、ワクチンの過剰な準備、
(しかも供給時期が遅すぎて、ほとんどが手遅れ)
個人レベルでは、マスクの過剰な買いだめ。

残ったモノは、膨大な廃棄ワクチンと、戸棚の奥で忘れ去られたマスク。


さらに新型インフルエンザは、殺人ウイルスではなかった

これまでになかった新種のウイルスだが、
罹ったとしても、症状は、発熱、喉の痛みや咳、お腹の不調など、通常のインフルと変わらない。

不足気味ではあったが、タミフルやリレンザが有効な疾患だ。

(※確かに犠牲者も出たが、季節性インフルエンザでも毎年亡くなる方はいる)



この大騒ぎから、私たちは何かを学ぶことができただろうか。

不様な失敗をしても、それを次に生かすことができれば、それは進歩と言える。

だけどモノやコトが変わっても、同じことを何度も繰り返すのは、少々恥ずかしいことかもしれない。



少なくとも私は、今回の震災後、品薄な店を見ても、慌てたり焦ったりしなかった。


モノがなくても、なんとかなる。

本当に必要なモノは必要な時に手に入る。

また私には必要なモノをゲットする才覚がある。

・・・そういう風に自然に思えたのは、断捨離の考え方が浸透してきたからだと思う。




私が断捨離ハウスで講座を受け始めたのは、
ちょうどこのインフル騒ぎの真っ只中だった。

ひでこ先生とEMIさんと私、3人ともワクチンにはありつけなかったが、
誰一人罹患することなく、7回の講義に1度も穴をあけず、最後まで受講できた。

これって、私たちが特別頑丈だったからではなく、
この時期に、この講義を受けるべく定まっていたからだと思う。


会うべき人には、会うべき時に必ず会える。

ひでこ先生がよく仰る言葉だが、ベースはこれと同じだ。


つまり断捨離を学ぶべき人は、学ぶべき時に、必ず学べるということ。





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