今・ここ・自分~断捨離日記

断捨離とは不要・不適・不快を、要・適・快に入れ替えるプロセス
正規トレーナーのmomoが、断捨離でごきげんを実現します

三つの力と内在智

2011-06-13 08:05:39 | セミナー

6月って、こんなに暑かったっけ?

今からこれじゃ、真夏が思いやられる・・・と、思っちゃうような日だった。

事務所にお願いして、急遽冷房を入れていただくことにする。

だけど部屋の温度は下がっても、講座の熱気は下がらない。



断捨離講座in金沢・意識編は、“三つの力”から始まった。


 言葉の力

私たちは自分と周囲にどんな言葉を提供しているだろうか?

無意識に、「どうせ…」とか「しょせん私なんか…」と口にしていないだろうか。

恥ずかしながら、以前、私の口癖は「でも…」と「だって…」だった。

こんな不愉快な言葉と仲良しだったなんて

言葉の持つ力はとても大きいのに、周囲に及ぼす影響については本当に無意識・無自覚だった。


たとえば、日本語でよく使う二重否定。

「~しないと、ダメだよ」という言い方だが、
背景には善意があるのに、わざわざ「ダメ」という言葉を用いて伝えている。

いいことを伝えるなら、そのままストレートでよいではないか。

「勉強しないと、ダメだよ」ではなく、「勉強すればいいよ」。

「体にいいから、食べないとダメだよ」ではなく、「体にいいから、召し上がれ」。

「断捨離しないと、ダメじゃない!」ではなく、「断捨離したら、いいよね



 環境の力

私たちは自分と周囲に、どんな環境を提供しているだろうか。

要・適・快だけが存在する、すっきり片づいた環境か、
不要・不適・不快が氾濫する、乱雑に取り散らかった環境か。

言葉から受ける影響がパンチだとすると、
環境から受けるのはジャブだ。

ジャブには一発KOの威力はないが、常に浴びているとやがては大きなダメージとなる。

モノに溢れた、片づいていない部屋に身を置くのは、
休みなくジャブをくらっているようなもので、
自分で自分を殴っているのと同じだ。

明るくて、風通しがよく、爽やかな場にいれば、
自分も爽やかな気分になる。

誰にだって、陽と陰、仏と修羅、善人と悪人の顔がある。

どんな環境下にいれば、自分のいい部分、ポジティブで積極的な面がより引き出されるかは、
今更問うまでもないだろう。



 行動の力

私たちは自分と周囲にどんな行動を提供しているだろうか。

これはアクションというよりは、動作、しぐさ、表情、姿勢のこと。

貧乏ゆすり、深いため息、眉間の縦皺…。

とうの本人は気づいていないことも多いが、
それを目の当たりにする周囲の人にとっては、けっこう不愉快だ。

できればため息男や縦皺女の隣には座りたくない。



上記三つの力のうち、断捨離が一番威力を発揮するのは、環境の力。

目に見えなくて、遠くて、変えられず、人に関係する環境ではなく、
目に見えて、近くて、変えることができ、場所に関係する環境を整えていく。

つまり一番最初に着手するのは、今、自分が生活している住まい。

実家の断捨離とか、人間関係の整理とか、先祖供養とか、
そういった諸々の前に、まず自分の部屋を片づける。

すべてはそこから始まる。


断捨離は単なる片づけ術ではなく、生き方のトレーニングだから、
目に見える部屋を整えることで、さらには心の世界にも踏み込んでいく。

奥が深くて、これでいいということがない。

だけどスタートラインは、まず自分の住まい。


娘というものは、なぜか母親のことが気になる。

それで自分の住まいを差し置いて、実家をなんとかしたい!…と思いがちだ。


母親が気になるのは…、それが未来の自分の姿だから。

自分の恥じている部分が拡大投影されるから、気になって仕方がない。


それでも断捨離の基本はあくまで自分軸。

実家ではなく、まず自分の住まいに焦点を当てる。

なぜなら、そこが自分の力で変えられる、一番近い場所だからだ。

実家の片づけは、実家に任せる。

または自分の家がちゃんと片づいてから、手を広げればいい。




全ての人は、自分の中にセンサーを持っている。

自分が心地よいと感じるセンサーで、またの名を内在智という。

読んで字のごとく、内側に存在する智恵。

だがこのセンサーは使わないとサビる。

断捨離のトレーニングを積むことで、サビを落とし、感度を上げることができる。

するとモノの要・不要の判断が、どんどん早くなり、さらに断捨離が加速するという構図だ。


断捨離を始めたけれど、いちいち迷うので思ったように進まないのは、
まだセンサーがサビだらけだから。

自分が何を好み、何を心地よいと感じるかすら分からなくなっている。

だけど今はサビを落としているのだから…と辛抱して、
ゆっくりでも諦めず、少しずつ家を片づけていこう。

ある日、ふと気づくと、内在智に磨きがかかり、
1ヶ月前は執着していたモノでも、あっさり手放せたりするようになるから。

自分自身を大切にし、もてなすことに、躊躇いがなくなるから。

肩に食い込むほど重かったモノが、いつの間にかなくなって、
気持ちが軽く晴々として、ごきげんになれるから。

(講座のレポートつづく)





薔薇が咲くと、ごきげんも炸裂する。

これは新顔のつるヒストリー。

昨年は花が全然咲かなかったが、今年は蕾がてんこ盛り






ブログランキングに参加しています。
↓クリックで応援していただけたら、嬉しいです。


断捨離講座in金沢・ガイド編

2011-06-07 09:50:12 | セミナー

なんということでしょう

今朝、冷蔵庫の底に、あってはならない物を見つけてしまった。


それは・・・、溶解しかかったキュウリ


いつ買ったんだっけ…。

夫の実家の手伝いや高校総体の送迎&応援、
暴風雨の後片づけや講座の準備などで、この2週間ほどかなりばたばたしていた。

家の中よりも、外に気持ちが向きすぎていたんだろう。

夕飯が作れなくて、外食した日も数回。

使うはずだった食材をそのまま放置していた。

いかんいかん。

せっかく断捨離講座が開講中なんだから、初心に返ろう。

軸を自分と今に戻して、モチベーションをあげていこう。




断捨離講座in金沢、ガイド編、
なんと3時間半のうち、最初の2時間半ほどは自己紹介に費やされた。

だがただの自己紹介ではない。

ひじょうに内容が濃くて含みのある自己開示が伴い、
話す方も聞く方も、ともに大きな気づきや共感を得る。

そこに加えられる、ひでこ先生の的確な考察。


どうして?

これはどういうこと?

もっと知りたい、学びたい!

会場内にはそんなオーラが充満した。


最後の1時間は、ひでこ先生の通常の講義。

家が片づかない最大の原因は、モノの量だと仰る。

アリが1匹入り込んできても、取り除くのは簡単だけれど、
もし300匹、1,000匹、5,000匹のアリが来たら、どうだろうか。

あまりの気持ち悪さに逃げ出してしまう。

それと同じで、家の中に不要物が1個あるなら、
それほど気にもならないし、処分も容易だ。

だが、不要物が数えることもできないくらい膨大で、
その中で溺れているような状態だったら、
私たちはどこから手をつけていいかも分からなくて、ただただ途方に暮れる。

でも、もし1匹だけでも取り除けたら、
昨日よりも確実にアリは少なくなっているはず。

まだ299匹もいるよ~~と嘆くのではなく、
1匹減らせた私は頑張った!…と思えばいい。


断捨離は減点法ではなく、加点法。

できなかったことに目を向けて自分を責めるのではなく、
少しであっても、できたことを認めて、そのことを喜ぶ。

自分を減点する人は、他人も減点する。

たとえば、自分の連れ合いの長所、
とっさに幾つ挙げられるだろうか?

あまり多くはないと思うが、短所なら、いくらでも湧いてくる

でも粗探しをして暮らしても、何もいいことはない。

自分も周囲も加点法で捉え、
できない探しではなく、できる探しのトレーニングを積んでゆく、それが断捨離流だ。



私たちには、なぜかモノを主役にする癖がある。

今、私が必要か、今、私がそれを使いたいかではなく、
まだ使えるから、高かったから、思い出があるから、頂き物だから…と
自分よりもモノに焦点を当ててしまう。

お茶漬けが食べたい時は、お茶漬けが欲しいのであって、
豪勢であってもフレンチのフルコースに食指は動かない。

今現在の私が何を喜ぶのかを考え、
モノに与えてしまった時間・空間・エネルギーを取り戻しましょう!…とのこと。


それは自分自身をもてなすことに繋がっていく。

お客様がみえた時、たいていの人は掃除をして、
花を飾り、いつもよりいい器を出して、おもてなしをする。

断捨離では、他人ではなく、まず自分をもてなす。

掃除の行き届いた部屋、客用に仕舞いこまれた上等の食器、
それをまず、自分に与えてみよう。


貴方は景品でもらったカップが相応しい人ですか?

違うでしょう?

普段からウェッジウッドの器でお茶を飲むことを、自分に許可する。

そうすると自然とセルフイメージもアップする。

自分を大切な存在だと思い、もっと自分が好きになる。



2回目の意識編は、6月9日。

どうして捨てられないのか、
処分をためらう背景には何があるのか、
一体私は何にそんなに囚われているのか…、
きっとそういうテーマのお話が聞けることと思う。

何回聞いても、めっちゃ楽しみだ




レオナルド・ダ・ビンチが満開。




クレマチスも負けていない。

ハーグレイ・ハイブリッドの陰から、
小ぶりのプリンセス・ダイアナが顔を出している。




ブログランキングに参加しています。
↓クリックで応援していただけたら、嬉しいです。

 


キーワードは魔窟

2011-06-05 09:13:31 | セミナー

不思議…。

断捨離講座が終わると、なんで毎回、皆さん笑顔なんだろう。

特に1回目のガイド編は、現在の状態を嫌というほど認識させられるから、
痛いところを突かれて、凹んでいるはずなのに。

ニコニコして、来週が楽しみ~~~と口々に仰る。

部分参加の予定だった人が、やっぱり全部参加します!…と翻意したりする。


断捨離講座in金沢、1回目の参加者は34名+アシスタントのEmiさんと私。

ほとんどが北陸3県からのご参加だが、
遠くは奈良や糸魚川からもお越しいただいた。

女性が多いが、男性も3名。

少数だけに、男性参加者は特に可愛がります…とひでこ先生。

余談だが、決して大きくはないグループに、
「めぐみさん」が3人とお名前に「千」がつく方が5人もいらっしゃる。


もしかしたら出席できないかも…と事前に連絡を下さった2名も、
無事に参加することができた。

大丈夫、だって断捨離の神様がついてるんだから


4名でひとつのテーブルを囲む。

何気なく席を選んだつもりでも、実はそうではない。

なかには知り合い同士で参加される方もいるけれど、ほとんどの方が全くの初対面。

ほんの5分前までは、同じグループになるなんて思いもしなかった者同士だ。

だけど3時間半の長丁場、
自分の悩みや弱さをさらけだし、一緒に泣いたり笑ったりする大切な仲間になる。

9つできたグループには、きっとご縁という、見えない力が働いている。


まずテーブルごとに自己紹介をして、受講動機を話してもらう。

4人が話し終わると、ひでこ先生が開示されたお悩みに考察を加え、
さらに質問をしたり、解説をしたり、
自己紹介といいながら、すでにセミナーモードに入っている。



前回もこの時間は、予想を遥かに超えて充実していて、
あまりの内容の濃さと熱さに、もう自己紹介だけでお腹いっぱい状態だった。

今回もそれを上回る、ものすごい勢いで、出るわ、出るわ、出るわ…。


片づけはいつかすればいいや…とずっと先延ばしにしている。

仕事を辞めたら、すればいい。

でも仕事を辞めたら辞めたで、明日すればいい…と言い訳ばかりで始められない。


小さい子どもがいて、ついイライラして怒ってしまう。

だけど怒ってしまう時は、たいてい家の中もくちゃくちゃ。

断捨離をして、些細なことでカッカしない自分になりたい。


講座に参加することで、本気で燃えたい!


本を読んで断捨離をしてみたら、なんだか悪いことが起こる。

これはどうしてでしょうか?


ここら辺で、しっかり正面から自分と向き合ってみたい。


断捨離とは自分を大切にすることだと思う。

今・ここで生きる自分になりたい。


断捨離を実行しているけれど、停滞中なので、お尻をバシバシたたいて欲しい。


我が家には“魔の巣”と呼ばれる部屋があり、よく「これ魔の巣に置いておいて」などと言う。

ところが2歳の我が子の口から、「まの・・・」という言葉が出た。

あの可愛い口に、そんなことを言わせたくない。


捨て始めたら、自分がものすごく夫に気を遣って生きていた事実に気づいた。


年をとってきた母親の溜め込み癖が、ひどくなっているような気がする。


涙あり、笑いあり、
人の悩みでありながら、何かしら自分に共通する点や感じる点がある。

いろいろな集まりで自己紹介する機会はあるけれど、
こんなにも真剣かつ本気で語り、また聞き入る自己紹介って他にあるだろうか。

この集団なら大丈夫…という安心感があるのか、
普通なら打ち明けるのが恥ずかしいような家の内情を話してくださる。

そして本音だからこそ、胸に染みるし、深く共感もできる。


複数の方が「家に魔窟がある」と告白した。

「今回のキーワードは魔窟ですね。」



日本各地で講座やセミナーを行うひでこ先生、
学ぶテーマは同じでも、集まる人やその事情やお悩みは微妙に違うので、
キーワードは毎回違うと仰る。

キーワードは参加者の皆さんの中から浮かび上がってくる。


6月の金沢3回連続講座、キーワードは魔窟に決定!


きっと切実なんだと思う。

見ないようにはしてるけど、あの魔窟をなんとかしたい…と常に意識の端にある。

目の上のたんこぶみたいで、鬱陶しいことだろう。

すっきり住まいとごきげんな毎日の実現に、魔窟の断捨離は避けて通れない。

腹をくくって、向かい合うしかない。

時は来たれり。

長年の開かずの間、魔窟掃討作戦が始まる。

(講座のレポートは次につづく)




ブログランキングに参加しています。
↓クリックで応援していただけると、嬉しいです。