
この年末年始は読書でもしてゆっくりしようと、本屋へ寄りこの本を手に取った。
いつも登山に出掛けた際、歩きながら登山事故のリスクを考える時があった。
それが現実に、ある事故に遭遇した。
これをいい機会に登山事故について知識として知っておこうと思ったのだ」。
本の内容とは異なるが、
実際に遭遇した事故は以下のとおりである。
先日、近場低登山に出掛けた際のこと。
下山途中で、一人の男性が登山道で腰を下ろし座っていた。
でもそこは座るには明らかに不自然な場所。よく見ると手が震えている。
男性に声をかけた。
「大丈夫、大丈夫!、少し休めば大丈夫だから・・。」と男性はいう。
でも見るからに大丈夫ではない。
男性が立ち上がろうとすると、途中で体が崩れる。
また立ち上がろうとするが、途中で崩れて倒れる。
足が痙攣していた。腰から下に力が入っていない。
正常に立ち上がることができないのだ。
本人にも自覚はあるようで、疲労蓄積により体が動かなくなったようだ。
それでも立ち上がろうとするので、俺が肩から支えながらでないと立ち上がれない。
立ち上がっても、歩き始めの一歩が出ない。また支えなしでは立っても居られない。
このとき、初めて救助要請の連絡をしようと思った。
まだ下山まで普通に歩いて2時間くらいあるところだったし、
見るからに自力歩行は困難であること。
聞くところによると、男性は一人で入山していること。
(後から聞くと、これは男性の言い間違いだったことが分かったのだが。)
年齢を聞くと傘寿を過ぎており、疲労回復は望めないこと。
しかし、男性は歩くという。
支えながらであれば、少しずつ前に進めることができた。
しかしこのペースだと、下山にはどんだけ時間がかかるかわからない。
でもしばらく肩を抱き支えながらしばらく一緒に歩いた。
横を何人もの登山者が追い越していく。
どのくらい一緒に歩いただろうか。
暫くすると数名で同じ蛍光色のジャンパーを着て、バインダーを抱え無線を持ち、
名札を付けた男性達が後ろに現れた。
ジャンパーのグループと俺とで、お互いの状況を把握するのに少し間があった。
なぜなら男性と歩きながら気になっていたのだが、男性の上着の胸元に丸いシールが貼ってあった。
明らかに最近張ったシール。
そのシールのロゴが、ジャンパーグループにプリントされていたからだ。
俺はそのジャンパーグループに「一緒なの?」と声をかけた。
その言葉が間の均衡を破り、「あとは我々がやります。」と交代してくれた。
そこで男性の疲労度等の状況を説明した。
やはり男性はそのジャンパーグループが主催したツアーハイキングに参加していたようだ。
当初男性は一人で来た。と言ったのは、俺を同じ参加者と思ったようで、
ツアー内に連れが居るかどうかという意味で答えたようだった。
グループの男性が二人がかりで男性を支えながら歩く。
無線で下山口まで車の手配もしている。
グループには「ありがとうございます。あとは・・。」とは言われたが、しばらく一緒に歩いた。が、
「本当に、あとは・・・。」と言われたので、そこで男性に声をかけて別れた。
まあ、年齢的なことがあっただろうが、やはり自分の登山に置き換えて考えさせられた。
登れる、歩ける、まだまだ大丈夫という過信は誰にだってある。
でもその過信が仇となることがある。
ましてや、単独登山ともなればなおさらだ。
疲労なら休めば回復するだろう。
それが遭難、または滑落で事故といったら休んでも歩けない。
単独登山するにあたって、ちゃんとリスクを学んでおかなければと思い、
この本を手に取った。登山での持ち物や登山届の意味。見直すにいい機会だった。
逆に登山が怖くなるくらいの本の内容なのだが・・。
これからも安全に登山できるように・・。
山、沢山行ってますね!羨ましく楽しく ブログ読んでいます。
この本、最初は涸フェスの時の講座で内容を聞きました。結構、いや、かなり怖かった。山に行ってるだけに怖さに臨場感があるというか…
今までビバークとか考えてなかったけれど読んでからはツエルトとか大事だなーと思ったりして。
ちょっと不調が続いていて山から離れていたけれど、今頑張って調整中。今年の夏は北アルプスに復帰したいですU+1F44D
今年もよろしくね。
いやいや、cooちゃんも色々と登山いかれているようで、
噂はかねがね聞いております。(笑)
良いところばかりのチョイスに羨ましく聞いてます。
美味しいコーヒー飲みに今年も伺うので
積もる話もその時に・・。
お店にも是非、楽しみにしてますね~♪
石かわ珈琲でコーヒーの美味しさに魅了されました。
今では山にもコーヒーを持ってくほどなんだよ~。
ドリップ男子です。
珈琲の入れ方も教わりに行きます。