ヒバリ
麦畑に巣をつくり、空高く舞い上がって一日中のどかにさえずる。昔は田んぼに米の収穫が終わると麦を植える。二毛作の様子がよくみられました。日本の麦が見られなくなったのは海外から安い小麦がはいってくるとだんだん作られなり、麦踏も過去のことばになっています。
背の低い草地が、なくなってきたので、近年ではヒバリなどの草地性の野鳥も減少しているといいます。
阪神間や播磨地域の、広い下流の河川敷では草刈りを定期的にするので、そのような場所ではふつうにみられます。
春はヒバリにとって繁殖期です。
オスは、メスを呼ぶために、空に舞い上がり、ホバリングをしながら
「フィチフィチフィチ / ピージョルピー チョフチョフチョフ/ピー ジュルジュル…」
とさえずります。
滞空時間は20秒から1分ぐらいで、長いときには20分間もさえずり続けるといわれています。
今はできませんが、ヒバリを飼うことが人気の野鳥の一つでした。
江戸時代には、「放しヒバリ」「揚げヒバリ」といって、籠から出したヒバリが空に昇らせて滞空時間を競う遊びがありました。
ヒバリのなかまはユーラシア大陸、アフリカ大陸の北部、イギリスなどに15属75種います。日本ではヒバリ1種のみが生息しています。
世界的にも減少傾向にあるそうです。
世界各地の古い詩や物語などにも数多く登場しています。
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