日本に一番最初にやってきた外来のカミキリムシーラミーカミキリ
カミキリムシといえば最近はサクラなどを枯らすクビアカツヤカミキリが有名です。
特定外来種に指定されています。
それ以外にも果樹の害虫であるツヤハダゴマダラカミキリや街路樹に被害を与えるサビイロクワカミキリの被害も多く報告されています。
ラミーカミキリは樹木に被害をあたえない,
愛好家に人気のカミキリ虫です。
しかもカミキリムシで日本に一番早くやってきました。
もともとはインドシナ半島,中国,台湾に分布し、江戸時代長崎で見つかったという記録があります。
繊維の原料であるラミーの根について入ったと考えられています。
1930年には宮崎県, 1938年には福岡県, 1940年代には四国,兵庫県,愛知県,神奈川県につぎつぎと侵入定着しています。
兵庫県では、1948年に有馬温泉で見つかっているのが最初です。
幼虫はカラムシなどイラクサ科の茎の中で育ちます。
最近の研究ではマメ科のフジやムクゲなどが寄生植物になっています。
かつては兵庫をはじめ関西に生息する昆虫でしたが、今では関東までも生息するようになりました。
冬期の平均気温が4℃以上あれば生息できるため、温暖化の影響で分布が北上しているようです。
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