サイコクヒメコウホネ(スイレン科)
サイコクヒメコウホネは関西ではヒメコウホネだった。
「京都の野草図鑑」(京都新聞社1985年)をみるとヒメコウホネと記載されている。
「ヒメコウホネ」は愛知県のをタイプ産地としていて、関西のヒメコウホネとはちがうことがわかったのだ。
関西のヒメコウホネはコウホネ×ヒメコウホネ、コウホネ×オグラコウホネ、コウホネ×ヒメコウホネ×オグラコウホネの交雑種としてサイコクヒメコウホネ(Nuphar saikokuensis Shiga & Kadono)となった。(志賀:2007)
兵庫県ではcランク。京都府では絶滅危惧種になっている。
今回はあびき湿原を環境省が生物多様性の観点から重要度の高い湿地として指定している
選定理由として「県で規模が大きい湿原.多くの貴重な動植物の生息・生育地.周囲にはカタクリが,ため池にはサイゴクヒメコウホネが自生しており,地域全体として重要な生態系を形成している.」としている。
湿原の近くのため池でサイコクヒメコウホネをみることができた。
花はコウホネより小型の黄色の花が咲く。
花は雌性先熟で、雌しべが先に、雄しべが後に咲く。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます