野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

2011年1月16日(日) 野鳥観察とあくあぴあ芥川訪問

2019-01-15 | 野生生物を調査研究する会歴史
●2011年1月16日(日) 野鳥観察とあくあぴあ芥川訪問
今月は高槻市にあるあくあぴあ芥川(芥川緑地資料館)を訪ねましたあくあぴあ芥川は高槻市の自然を紹介する資料館です。

高槻の駅に10:00集合、ここから芥川沿いにあくあぴあのある南平台まで歩いていきます。この道は昔の西国街道で道路の幅も昔そのままとか。すぐ先が芥川。そこからは川沿いを歩きます。

道路から川を覗き込む会員たち。最初に見つけたのがジョウビタキのオス。そのあと次々と鳥の姿が。ここでこんなに鳥の姿を見かけるとは思いませんでした。下はみごとなユリカモメの隊列。
 
セキレイ、カモ類の姿がたくさん見られました。のんびり観察しながら歩いて11時半にあくあぴあ芥川に到着。今日はとても寒く、晴れていても時折雪がちらつき、アクアピアの前の池には厚い氷が張っていました。

まずは館内を見学。無料ですが中身は充実しています。1階には鳥・哺乳類・昆虫などのはく製や標本が多数ありました。ヘビの骨格の標本・・・どうやって作ったんでしょう?

2階は淡水魚水族館になっています。ここでもたくさんの生きた魚を観察することができます。資料館を見学の後昼食。あまりに寒いのでエレベーターホールでお弁当。(ほんとはダメだけど今日はあまり人が来ないので、ごめんなさい。ここはガラス張りで温室状態でとても暖か)

帰りはバスに乗る予定だったのですが元気いっぱいの会員たちは歩いて帰ることに。途中で何やら青いものが。きゃぁーーーあれは!写真、真ん中あたりに見えますか?青いものが。そう、カワセミです!!ここのカワセミ君、人慣れしているのか交通量の多い橋の下でのんびり、人間は上で大騒ぎ。K先生曰く「歩いて帰ったご褒美やね」と。

西国街道芥川一里塚。一里塚とは、1里(約4km)ごとに街道の両脇に塚を築いて街道の路程の目印としたもの。高槻市には梶原と芥川にありましたが現在はここだけとか。
2時すぎJR高槻駅にて解散。たくさんの野鳥が観察できてとても充実した一日でした。

武庫川の樹木6

2019-01-13 | フィールドガイド--植物編--
武庫川大探検から
代表的な樹木を40本近く紹介した。詳しい説明は当会の生きているシリーズに書いてあるので見てほしい。
武庫川の樹木6
ヒノキ(スギ科)
常緑の高木。スギと同じく日本特産の木で、多く植えられています。スギは湿った所に適していますが、ヒノキは、乾燥してやせたところでもよく育ちます。木材はよい香りがし長持ちします。
ムラサキシキブ(クマツヅラ科)
落葉の低木。秋に紫色の美しい実をたくさんつけるので、むらさきしげみと言われ、これを平安時代の女流作家、紫式部のイメージに重ね合わされた名前です。
ヤマウルシ(ウルシ科)
落葉の低木で、さわるとかぶれます。(注意!)葉の柄は赤く、一枚の葉は多くの小葉からなっています。漆塗(うるしぬり)に使う“漆”を取るウルシは、中国から持ち込まれ植えられたものです。
ヤマザクラ(バラ科)
落葉の高木で、山では普通に見られ、野生のサクラを代表する木です。古くから人々に親しまれてきたサクラで、奈良の吉野山、京都の嵐山などが名所です。花と同時に葉が出るのが特徴です。
ムラサキシキブ(クマツヅラ科)
落葉の低木。秋に紫色の美しい実をたくさんつけるので、むらさきしげみと言われ、これを平安時代の女流作家、紫式部のイメージに重ね合わされた名前です。
ヤマボウシ(ミズキ科)
落葉の高木。6月ごろに写真のような白い花を葉の上につけます。4枚の白く花びらのように見えるのは、ほうといい、つぼみを包んでいたものです。

武庫川の樹木5

2019-01-12 | フィールドガイド--植物編--
武庫川の樹木5
ハナイカダ(ミズキ科)
葉の真ん中に花や実をつけるめずらしい木です。
ちょうど花が葉っぱの舟に乗っているように見えることから“花筏(はないかだ)”と呼ばれます。
雄花と雌花(のちに実になる)が別々の木につきます。
ヒカゲツツジ(ツツジ科)
常緑の低木。奥山の林の下に時々見られる木で、若葉にはキラキラ光る点々があります。
花は、ツツジの仲間ではあまり見られない淡い黄色をしています。
ヒサカキ(ツバキ科)
常緑の中高木です。サカキよりも葉は小さく、葉の縁には細かいギザギザがあります。
春には白い小さな花、秋には黒い実を枝いっぱいにつけます。神事と仏事の両方に使われます。 
フジ(マメ科)
各地で見られる落葉のつる植物で、春から初夏にかけて、うす紫色の美しい房状の花を咲かせます。つるは右巻きです。
ホオノキ(モクレン科)
落葉の高木で、葉は枝先に集まってつき、たいへん大きく長さ20~40センチにもなります。大きな葉は物をのせたり、包んだりするのに使われ、みそをのせて焼いた“ほおばみそ”は有名です。また、材は白くて美しく、適度なかたさなので、まな板や版画の木に使われます。
ミヤマガマズミ(スイカズラ科)
落葉の低木。小枝の先に2枚の葉をつけます(対生)。 葉は少し光って見えます。同じ仲間のガマズミやコバノガマズミと同様、赤い実をたくさんつけ、鳥たちの大好物です。
モチツツジ(ツツジ科)
この木は若枝の先や、花のつけ根付近がネバネバして、「とりもち」のようなので、この名前がつけられました。
瀬戸内海海岸に多く、内陸部まで生えているのは武庫川の流域だけです。
ヤブツバキ(ツバキ科)
常緑の高木。まだ新芽も花も見られない冬の終わりから早春に赤い花をつける木で、葉は厚くテカテカと光っています。この木の実から、ツバキ油が作られます。
ヤマアジサイ(ユキノシタ科)
少し湿った林の中に生える高さ1~1.5メートルの落葉の低木です。梅雨のころ、枝先に小さな花をたくさんつけます。花のまわりに大きな白い花びらのようなものがありますが、これはがくが大きくなった“飾り花”で、本当の花ではありません。花の色は白色、うす紅色、紫色などがあります。

武庫川の樹木4

2019-01-11 | フィールドガイド--植物編--
武庫川の代用的な樹木の紹介 4回目
 
武庫川の樹木4
スギ(スギ科)
常緑の高木。日本特産の木で、ヒノキとともに、もっとも多く植えられている木です。材は柱や板に使われるほか、樹皮は”杉皮”として屋根をふく材料に、葉は線香の原料に使われます。
ソメイヨシノ(バラ科)
全国各地の公園や堤防に植えられる一番有名なサクラですが、野生は見られません。江戸時代の終わりごろ、エドヒガンとオオシマザクラの自然に混ざり合ったサクラを江戸の染井(そめい)村(現東京都豊島区)の植木屋さんが、明治5年に“ソメイヨシノ”という名前で売り出した。
ソヨゴ(モチノキ科)
常緑の中高木。葉の縁が波うち、風にそよいでいるようすから名づけられました。長い柄の先についた赤い実は鳥たちのえさになります。
タムシバ(モクレン科)
ホオノキと同じなかまの落葉の高木です。葉はホオノキとちがい、小さくて形もスマートです。4~5月、葉が開く前に白くて細長い花を咲かせます。葉や枝をかむと甘いので、“かむ柴(しば)”がなまってタムシバになったとも言われています。
ツルミヤマシキミ(ミカン科)
常緑の低木です。林の下の日陰や湿ったところに生えます。秋には美しい赤い実が、かたまってつきます。シキミとはまったく違う仲間ですが、葉や実にはシキミと同じように、毒をふくんでいます。
テイカカズラ(キョウチクトウ科)
長く伸びた茎から、根を出して木や岩をはい登ります。花は6月に咲き、はじめ白色ですが、のちに黄色に変わりよい香りがします。種子には長い綿毛があり、風に乗って飛び散ります。
ヌルデ(ウルシ科)
ウルシのなかまの落葉の低木で、日当たりの良い所によく生えています。一枚の葉が数枚の小葉からできているのは、ウルシと同じですが、小葉と小葉の間の軸に“翼(よく)”があり、簡単に見分けがつきます。
ネジキ(ツツジ科)
落葉の低木で、日当たりのよい山に多く、猪名川周辺でもよく見かけます。写真のように幹がねじれていることや、アセビと同じようにスズランによく似た花が、ならんで咲いていることなどで、すぐ見分けがつきます。
ネズ(ヒノキ科)
常緑の高木で、土地のやせたアカマツ林に生えています。葉は針のようで、さわるとたいへん痛く、ネズミでも刺しそうなことから、この名前がつきました。葉をもんだり、実をつぶしたりすると、よい香りがします。 
 

ライントランセクト法

2019-01-11 | フィールドガイド--植物編--

植物調査 ライントランセクト法

ライントランセクト法とは、森林とか草原などの植物の社会を一本の線か帯で切り取り、その断面(だんめん)、いわゆる構造を図で表して見る方法です。
 森林の場合、一番高い木の並んだところを第1層(高木層)と呼びます。 低くなるにつれ、第2層(亜高木層)、第3層(低木層)、第4層(林床)などと呼びます。
 高木層を二層に分ける場合もあります。これを階層構造といいますが、階層が多いほど豊かな林とも言えます。
 また、そこに出現する種(植物の種類)が多いほど豊かな林とも言えます。
 普通、階層が多いほど、種類は多くなります。 みなさんのみじかな所で豊な森というと、シイの森(清荒神・公智神社・有間神社・駒宇佐八幡神社など)とかブナの森(六甲山)や、里山といわれるコナラとアカマツの林などがあります。


2019-01-09 | photo

今日、三田市は雪景色

JRに乗ると、新三田 、三田 道場あたりまでは雪

トンネルをぬけ、名塩になると雪はまったくなし。

宝塚から川西池田の途中、長尾山を見ると上のほうは雪が木々にすこしついているかな

明日は今日より冷えるとか


武庫川大探検 植物樹木編3

2019-01-09 | フィールドガイド--植物編--

武庫川大探検 植物樹木編3

サツキ(ツツジ科)
常緑の低木。川岸の岩場に自生し、武庫川の武田尾渓谷にだけみられる非常に貴重な植物です。枝先に朱色の花をつけます。昔から多くの園芸種がつくられています。
サルトリイバラ(ユリ科)
落葉のつる植物で、茎は節ごとにジグザグに曲がり、大きなするどいトゲがあります。サルもひっかるいう意味から、この名前がつけられています。
シキミ(モクレン科)
常緑の中高木。仏さんやお墓に供えられます。黄白色のきれいな花をつけますが、実は猛毒で、シキミの名前は食べられない「悪しき実」によるといわれています。
シロダモ(クスノキ科)
暖かい地方の山に見られる常緑の高木です。葉は3本の脈がはっきりしていて、裏は白色です。春に出る若葉は、黄色を帯びた褐色の絹毛におおわれて、ウサギの耳のようにたれ下がります。赤い実は2年かかって熟すので、秋には黄色の花と赤い実の両方を同時に見ることができます。
シロバナウンゼンツツジ(ツツジ科)
常緑の小低木。1cm程度の小さい葉が特徴です。ウンゼンと名前がついていますが、長崎県の雲仙地方には生えていません。
スイカズラ(スイカズラ科)
山野や、道ばたでもよく見られます。つる性で、茎はよくのび、5~6月ごろ白い花が2つ並んで咲きますが、時間がたつと黄色に変化していきます。秋には黒く熟した丸い実がつきます。 
クサギ(クマツヅラ科)
落葉の低木で、山あいの川原や日当たりの良い所によく見られます。葉をもむとくさいにおいがすることから“臭木(くさぎ)”と呼ばれています。夏に白色の花をたくさんつけますが、花はよい香りがします。秋になると、赤い星型のがくの上に青紫色の丸い実をつけます。
ケヤキ(ニレ科)
山に生えるほか、防風のために家のまわりや公園、街路樹としてたくさん植えられている日本の代表的な落葉高木です。冬葉が落ちた木のすがたはほうきを逆さにした形で、遠くから見てもすぐわかります。この木は、堅く木のはだが美しく、湿気にも強く長持ちするので、家具やお寺やお宮さんを建てるのに使われます。
サカキ(ツバキ科)
常緑の中高木で、葉の縁はギザギザがなく、濃い緑色で、厚く光っていること、葉の先に鎌のような形をした芽があることが、ほかの木と見分けることができる特徴です。結婚式や地鎮祭で“玉串”として使われ、神事にはなくてはならない木です。
 

 


武庫川の樹木2

2019-01-08 | フィールドガイド--植物編--
武庫川の樹木2 です
 
ウワミズザクラ(バラ科)
ほかのサクラは長い柄の先に一つつけますが、このサクラはたくさんの小さな花が穂状につき、ブラシのような形になります。
カゴノキ(クスノキ科)
常緑の高木。木の皮が円くなってはげ落ち、ちょうど子鹿の白い斑点のようになることから“鹿子(かご)の木”と呼ばれます。
林のなかにあっても、すぐに見分けがつきます。
カナメモチ(バラ科)
常緑の中高木。武庫川周辺の山でよく見かける木です
関西では生垣に使われ、別名アカメモチともいいますが、これは新芽が赤いことからつけられた名前です。
クヌギ(ブナ科)
落葉の高木で、猪名川周辺に多く見られます。葉の縁のギザギザの先は、針のようになっていますが、いたくはありません。
炭の材料になる木で、猪名川周辺のクヌギで焼いた炭は“菊炭”と呼ばれ、昔から有名です。
クリ(ブナ科)
落葉の高木で、一番よく知られた木です。山にもともと生えているクリの実は小さく、“シバグリ”ともいわれています。
店で売っている大きなクリは、野生の木を改良したものです。
クロモジ(クスノキ科)
落葉の低木で、緑色の枝に黒い斑点があります。枝を折ると良い香りがします。
片方に黒い皮がついた和菓子に添える爪楊枝(つまようじ)は、この木から作られています。
コナラ(ブナ科)
落葉の高木。ドングリの木。日当たりのよい山に普通に見られ、乾燥や、やせた土壌にも耐え、アカマツとともに、里山を代表する木です。
材はシイタケを作る原木に使われます。
コバノガマズミ(スイカズラ科)
山野でよく見られます。2~4メートルの高さになり、4~5月に枝の先に白い小花を多数つけます。
9~10月ごろには、赤く熟した実がつきます。
コバノミツバツツジ(ツツジ科)
落葉の低木。県下各地で普通に見られます。枝先に小さい3枚の葉が輪のようにつくことからこの名前がついています。
赤紫色の花が4~5月ごろ葉が開く前に咲きます。

武庫川大探検 植物-樹木編

2019-01-07 | フィールドガイド--植物編--
武庫川大探検の植物 樹木編です
 
武庫川の樹木(じゅもく) 1 
アオキ(ミズキ科)
林の日陰によく見られる雌、雄別々の株の常緑低木で、大きくなっても枝が青々していることから、この名前がついています。赤い実と光っている葉が美しいので、庭木としてよく植えられます。
アカマツ(マツ科)
常緑の高木です。樹皮が赤く、2本の針のような葉は、クロマツに比べて柔らかで痛くありません。昔は三田盆地や篠山盆地の山は美しいアカマツ林で、この木の根元のまわりには、マツタケが生えます。
アケビ(アケビ科)
山野でよく見られる落葉のつる性の低木です。花は4月~5月頃、1本の長い枝に花粉を出す雄花と、実になる雌花を別々に咲かせます。秋には甘い実をつけます。
アラカシ(ブナ科)
常緑の高木で、ドングリの木です。武庫川周辺の山にもっともよくあるカシの木で、カシの木の仲間では、日本で一番広く分布しています。葉はムラサキシジミというチョウの幼虫の餌になります。 
イヌツゲ(モチノキ科)
各地の山に普通に見られる常緑の低木です。庭木や生垣にもよく使われています。別のなかまのツゲ(ツゲ科)に似ていますが、材が役に立たないことから“犬(イヌ)ツゲ”と呼ばれています。
イロハモミジ(カエデ科)
“もみじ”といえばイロハモミジを思いうかべるほど、よく知られたカエデです。赤く色づいた紅葉は、秋に一番ふさわしいものです。京都の高雄がもみじの名所なので、タカオモミジともいわれます
アセビ(ツツジ科)
常緑の低木です。春先にスズランのような白いツボ状の花をいっぱいつり下げます。この木には毒があり、ウシやウマが葉を食べると、酔っぱらったようになることから“馬酔木”と書かれます。
ウツギ(ユキノシタ科)
落葉の低木で、全国各地でよく見られます。枝を切ると幹の中心が空洞になっていることから“空木(うつぎ)”と呼ばれています。“卯(う)の花のにおう垣根・・・”の歌にある卯の花はウツギのことで、卯月(旧暦4月、現在の5月)のころに白い花を咲かせることからつけられた名前です。
ウリハダカエデ(カエデ科)
イロハモミジに次いでよく見られるカエデです。葉は大きく、イロハモミジのようにはたくさん切れこまず、3つに分かれています。幹や枝の緑色がマクワウリの実の肌に似ていることから、名前がついています。