おもむくままに・・・!

ゆったりと、流れのままに、拾いもしない、捨てもしない・・・。 おもむくままに・・・そして私がいる。

生き方

2017-05-02 18:33:41 | Weblog
行く 川 の ながれ は 絶えず し て、 しかも 元 の 水 に あら ず。
よどみ に 浮かぶ うたかた は、 かつ 消え かつ 結び て 久しく とどまる こと なし。
世の中 に ある 人 と すみか と、 また かく の 如し。  
玉 しき の 都 の 中 に 棟 を ならべ 甍 を あらそ へる、 たかき いやしき 人 の す まひ は、 代々 を 経 て 尽き せ ぬ もの なれ ど、 これ を ま こと かと 尋 ぬれ ば、 昔 あり し 家 は まれ なり。 或は 去年 焼け て 今年 造れ り。 あるは 大家 ほろび て 小家 と なる。 住む 人 も これ に おなじ。
所 もか はら ず、 人 も 多かれ ど、 いにしへ 見 し 人 は、 二三 十人 が 中 に、 わ づか に ひとり ふたり なり。
あした に 死し、 ゆ ふ べ に 生ま るる なら ひ、 ただ 水の泡 にぞ 似 たり ける。  
知ら ず、 生まれ 死 ぬる 人、 いづ かた より 来り て、 いづ かた へか 去る。
又 知ら ず、 かり の やどり、 誰 が 為 に 心 を 悩まし、 何 により てか 目 を よろこばし むる。 その あるじ と すみか と、 無常 を あらそ ひ 去る さま、 いは ば 朝 顏 の 露 に ことなら ず。 或は 露 おち て 花 の これ り。
のこる と いへ ども 朝日 に 枯れ ぬ。 或は 花 は しぼみ て、 露 なほ 消え ず。 消え ず と いへ ども、 ゆふ べ を 待つ こと なし。
                     鴨長明 方丈記 より



青春真っ盛りに
人の世の 無常を 受け止め
その中から
立ち上がって 得たものを
幾度か 失い

それでもなお
人は いとしきもの と
語れる わたしを
この上なく いとおしむ

自分を見失うことが
救いようのない 奈落の渕に
たつことだと
たくさんの 中から
学んできた。

それでもなお
人は いとしきものだと
心から そう思う

ただ それを伝える
技量がない

ひとりで 抱えていく
それが わたしの生き方
 





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日常は

2017-05-02 13:44:20 | Weblog
人の出入りの チャイムがなり
忙しく 愛嬌を振りまく顔が
ほころんでいる


その時間の流れの狭間で
一人物思いにふける わたしがいる

日常は このまま
正午を 飛び越え
夕暮れの 呼子が聞こえるまで
淡々と 時間の流れが
澱むことはない


その時間にも 取り残されたように
わたしの 思いにふける時間は
ただ ただ たゆとうて
夜を 待つ

生きていることは
そういうことだ と

そんな毎日 の 
積み重ねだと

誰かが 諭す声がする




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それぞれの春

2017-05-02 08:29:12 | Weblog
小川のほとり
水ぬるむころには
人は 思い思いの洋服に着替え

新しい出会いのために
凝らした化粧の顔で
髪を 風になびかせて
町へ出かける

唇に笑みを浮かべ
髪を撫ぜ上げる手は
自信に満ちて

明日の幸せを
すべて 手中に収める勢いだ

去年より少し老いた わたしは
足元をみつめ
履く靴がないのを 理由にして
家にこもる





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