あげるものがない
こんなにも沢山の 幸せを
くれるあなたに
ありがとう だけ
それでいいはずはない
何かを探して
うろうろ 歩き回る
私は 空っぽの
人の姿をした 案山子
誕生日には きまって
手には 小さな パンジーを
花束にして
名刺ほどの小さな
メッセージカードと
満面の微笑みと
唇が うごく
声を出さすに
お・め・で・と・う
この瞬間に だけ
私は 生きている
案山子の私は
無意味な 時間のページを
めくりながら
愛に出会ったら
どうするか 決めていないことに
気づいて うろたえる
今日は 私の幾度めかの
誕生日だった。
こんなにも沢山の 幸せを
くれるあなたに
ありがとう だけ
それでいいはずはない
何かを探して
うろうろ 歩き回る
私は 空っぽの
人の姿をした 案山子
誕生日には きまって
手には 小さな パンジーを
花束にして
名刺ほどの小さな
メッセージカードと
満面の微笑みと
唇が うごく
声を出さすに
お・め・で・と・う
この瞬間に だけ
私は 生きている
案山子の私は
無意味な 時間のページを
めくりながら
愛に出会ったら
どうするか 決めていないことに
気づいて うろたえる
今日は 私の幾度めかの
誕生日だった。
