おもむくままに・・・!

ゆったりと、流れのままに、拾いもしない、捨てもしない・・・。 おもむくままに・・・そして私がいる。

秋の一夜の

2017-10-04 19:17:23 | Weblog


萩の枝の うなだれた姿こそ

月を見ては ため息する

女人のごとくにて



夜風が時を急かせる夜は

肌寒い肩を 背後から

すっぽりと 抱いて

かつて話せなかったことなどを

話し続けよう



月の明かりの 漏らした涙を

指先で おさえて

心の中を見せない強がりが

愛おしさを さそうから



その夜の物語は 尽きたとしても

東の空の 白むまで

肌を寄せ合っていよう



たとえ 明日へと物語が

続かない

二人であろうと

その夜 世界が終わろうと


女郎花(おみなえし)
花言葉 儚い恋
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長い夜に

2017-10-04 07:06:48 | Weblog

来るはずのない電話を待って

受話器を見つめて過ごす夜

地図の上での 距離を

無限大と思う



離れていることは

思いを強くすることだと

誰かが言ったように

心が求めるものを

確かめることができる



夜を揺るがす風の声を

木の葉のこすれる音で知り

軒をたたく雨の訪れを

雨粒の嘆くさまで覚え

この風は かなたの地にも

この雨は 遠い地の窓をも叩くかと



夢の中を 魔法のじゅうたんで飛べば

瞬時に 距離を縮めるけれど

してはいけないルールが

たくさんの妨げとなり
 
夢でさえ 思いはかなわない



長い夜は

早く明けよと

夢の中にたたずみて

夜明けを告げる鳥の声を待つ


バーベナ
花言葉 感受性

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