おもむくままに・・・!

ゆったりと、流れのままに、拾いもしない、捨てもしない・・・。 おもむくままに・・・そして私がいる。

ためらいながら

2017-10-05 23:42:17 | Weblog

ためらいながら

日々の扉を開く朝

何が 私の上に訪れるのか

予兆の鳥のさえずりが騒がしい時

少し おびえながら 一足を踏み出す



道中のコンビニエンスストアに

あわただしく出入りする 人の

丸まった背中が わびしく目にうつり

その日が そんなにわびしいものなら

踵を返して 駆け戻り

明日になるのを待つべきかとも思うが



私に課せられた その日の仕事を

だれが代わって成し遂げるかと

責める思いが

仕事に向かう気持ちに 叱咤の鞭打つ音が聞こえる



いつも この仕事さえなければ

自由に 思いのままに

すきなことだけに向き合っていられると

逃げたい気持ちが

日々 頭をもたげる

思いなおすのくり返し



同じことなら 嬉々として

向かう場所が 待っていると

思わなければ と

言い聞かせる もう一人の私がいる



ままならないのが

生きている 過程なのだから

生きているのだから

本当の自分を 殺すことも

生きるすべなのだからと



毎日を 

ためらいながら遣り過ごす


留紅草(るこうそう)
花言葉 常に愛らしい
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野いちごから

2017-10-05 14:21:25 | Weblog


幼い頃の思い出は

自然の中で 学んだこと

友との間で感じたこと



すこし 成長して

書架の書物にいざなわれたこと

没頭したこと



親の庇護から離れて

世の中で 悟ったこと

生と死を目にして

無常の意味を知らされたこと



自分で蒔いた種を

自分で刈り取る意味を体験したこと



映画を見て

止まらない昂ぶりに

泣きじゃくったこと



引き止める友の手を振り払って

突き進んだこと



つり橋を前に

足がすくんで 後ずさりしたこと




野いちごに出会うと

走馬灯のように浮かんでくる

それぞれを

野いちごを口に含み

ひとつ呑み込んで

又ひとつ と



心が辿る時間が

現実から私を遠ざける

昼下がりの 夢想


野いちご
花言葉 尊敬と愛情
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