空白の一日を つくろうと思った
すべての感情と 日常の煩わしい関りと
決別する瞬間を 想定して
家に引きこもった
部屋から出なかった
何処かで何かが きしんでいる
ぎしぎしと音をたてる
容赦なく 宅配便が届く
郵便がポストに投函される
ゴミ収集の車の音楽が聞こえる
生きている限り 空白の時間など作れない
胸の内は 思いがあふれ
意識は宙を飛び たどり着くところは
いつも 同じところ
花が咲き 愛しい人が寛ぎ
空気は澄んで
夢の中では 小鳥さえも
愛の詩(うた)をさえずる
信じがたいほど 信じられること
この思いが続く限り
幸せは 隣にいる
ムラサキヤシオツツジ
花言葉 優美、貴婦人