**エミール・ガボリオの「ルルージュ事件」の黒岩涙香の訳、裁判小説「人耶鬼耶(ひとかおにか)」は2024年9月 1日より連載開始し、10月20日を以て完結しました。
裁判小説「人耶鬼耶」は新聞「今日新聞」に明治21年(1888年)3月頃から連載されたもので、原作者 エミール・ガボリオの「ルルージュ事件」の訳です。尚、新聞「今日新聞」の情報は黒岩涙香 作品(http://iwawi.a.la9.jp/dozou/kansou2/kuroruik.htm)
を参照しました。
ルルージュ事件・・1866年発表のエミール・ガボリオの長編推理小説
「誤認逮捕と誤判への警鐘を鳴らし、人権の尊さを訴えた最初の死刑廃止を訴えた小説。」
** エミール・ガボリオ原作「ルルージュ事件」の黒岩涙香 翻訳
**裁判小説「人耶鬼耶(ひとかおにか)」 黒岩涙香 訳 トシ 口語訳
「あらすじ 」
仏国(フランス)の都パリから、僅(わず)か離れた棒木場の近くの尊長村に、寡婦(やもめ)お伝と言う、年頃五十七、八歳になる、独り暮らしの女が居たが、昨年の三月五日の朝から、お伝の家の戸が、堅く閉まっていて開かないので、村人等は何かお伝の身に、異変があったのではないかと怪しんだが、結局、お伝は何者かに殺されていた。
探偵散倉の調査の結果、お伝殺しの容疑者として、皇族に繋がる侯爵小森禮堂の嫡男、小森有徳が浮かんだ。
小森有徳は侯爵小森禮堂と正妻の間に生まれた嫡男である。
小森有徳には父禮堂と禮堂が寵愛する妾、澤田夫人との間に生まれた實と言う弟がある。
小森禮堂は澤田夫人を寵愛していたので、澤田夫人との間の子、實を小森家の跡取りにしたいと言う気持ちがあり、秘かに、生まれたばかりの實と有徳を取り替えて、實を有徳、有徳を實として育てようと画策した。
この有徳と實を取り替えて育てようとしたことが、遠因となり、お伝殺しが起きたと言える。
又このお伝殺しの結末から、死刑廃止運動を提案することとなり、万国死刑廃止協会が設立されて行った。
「人耶鬼耶」は「トシのウォーキング&晴耕雨読」に掲載して有ります。
「人耶鬼耶」を読む方は、下の「人耶鬼耶」をクリックして御読み下さい。
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