黒岩涙香の「悪党紳士」第十回をまで連載しました。
フランスの作家、ボアゴベの「Bouche couse」(他言無用)英訳題「Sealed lips」の翻案小説。
例によって登場人物は日本名になっています。
明治21年に絵入自由新聞に「似而非」(にてひ)という題で連載されたものです。
単行本として発行された時、「悪党紳士」と改題されました。
「十年前に英国の貴族花房丈次郎の妻に成るはずだった山田蔦江女、今はお蓮と名乗っているが、丈次郎との間にお仙という娘がある。
十年前に丈次郎が蔦江とお仙を迎えに、フランスに来て、英国に連れ帰るという日の夜、丈次郎は何者かに殺されてしまう。
丈次郎には妹李(まりい)姫という妹があるが、妹李姫は親戚一同によって、丈次郎に代わって花房家の跡継ぎにされて、婿養子を取り、妹李(まりい)夫人となった。
妹李(まりい)夫人はお仙を養子として、花房家の跡継ぎにしようとするが、親戚や夫から反対されて、お蓮達と交際する事も禁じられていた。
妹李(まりい)夫人は夫が亡くなり、蔦江達を捜しにパリにやって来たが、何者かに仕掛けベッドで殺されてしまう。
その様子を隣室から見ていたお蓮は、妹李(まりい)夫人を助けようと仕掛けベッドのある部屋に急行するが、曲者が隠れていて、捕まり、見た事を誰かに話したら娘お仙を殺すと威される。
曲者はお蓮に顔を見られないようにして居たので誰だか分からない。
妹李(まりい)夫人は兄丈次郎と同じように殺されるかも知れないと思い、花房家の莫大な財産をお仙に譲るという遺言書を残していた。
相手が誰だか分からない曲者に付け狙われる事に成ったお蓮とお仙の運命はどうなるか。」
「悪党紳士」を読む方は下の「悪党紳士」をクリックするか下のURLの
「トシのウォーキング&晴耕雨読」からお入りください。
http://www.tosi-w.com/
にほんブログ村
FC2 Blog Ranking
写真(植物・花) ブログランキングへ