日本銀行福井俊彦総裁の村上ファンド投資利益が集中砲火を浴びている。
「刑事被告人に(なるような人のファンドに)投資して儲けたからいけない」といったヤッカミ半分の批判論調が気になる。
マスコミとして見識をもって批判すべきは、投資利益といった現象的な事柄ではなく、そうした現象に証明された「根本体質」のはずだ。
昨年、元日銀総裁三重野康氏の講演会で、直接ご本人に糾したことがある。
・1980年代世界のLSI市場の95%を占めるほどに成功した技術開発の成果を技術者や技術工場に還元せず、バブル経済を煽りマネーゲームに興じたのは誰か?
・エンジニア志望の学徒を高給で買収し、後継技術者養成を妨害し、「技術立国」の芽を摘んだのは誰か?
・ベンチャー企業育成の国策を建前として棚上げし、金儲け第一主義で貸し渋りや資金引き上げを強行し、若い起業家や中小企業経営者たちを、年間百万人の単位で自殺に追いやっているのは誰か?
・国際情勢が新技術発明の競争場裏にあることを忘れ、景気回復に必須な研究開発投資を怠り、漫然と周期的景気回復を期待している、無能な責任者は誰か?
いづれも日銀総裁を頂点とする、我が国金融マン軍団の指導者たちではないか!
レーガン元大統領が米国経済の「双子の赤字」を克服する際に2,000人の金融マンを収監したと言われたものだ。我が国も日銀総裁以下1,000人くらいを収監する必要があったのではないか。
「良い木は良い実を結び、悪い木は悪い実をむすぶ」(マタイ伝17:7)
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(今日のお弁当)
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