かつて、大学入試の小論文の問題に「鹿の被害に悩む人々が鹿の駆除に立ち上がった。このことについてあなたの意見を述べなさい」というのが出た。
環境問題が叫ばれている時だったので、「日本オオカミの絶滅により鹿が増えたのだから、鹿を絶滅させても新たな動物の食害が起こる。鹿の絶滅を防ぐ一方で、食害に苦しむ人々の生活を保護して、野生動物と人間の共生を計るべきだ」程度で昔はよかった。ところが、現在、鹿による森林被害が全体の約7割を占めるようになり深刻な状況となっている。そのため、政府も捕獲にのりだした。
難しい話をし出したのは他でもない。暖かくなってコイツが動き出したのだ。
モグラ(土竜)である。虫やミミズを食料にするので野菜を食べることはない。しかし、タマネギ・ニンニク・芋などの根菜類の下に穴を掘られると売り物にならない。ところが、このモグラは保護動物に指定されているのだ。それどころか、日本にいるほとんどのモグラの種が絶滅危惧種に指定されている。捕獲してはならないのだ(知事の許可をもらえば可)。にもかかわらず、ホームセンターにはモグラ捕獲機が販売されている。さて、あなたならどうする?
法第十三条第一項の環境省令で定める鳥獣又は鳥類の卵は、次に掲げる鳥獣とする。もぐら科全種、ねずみ科全種(ドブネズミ、クマネズミ及びハツカネズミを除く)
我が答えは捕獲するしかない。我が領地に勝手に侵攻してくる土竜は征伐するしかない。
法第十三条第一項の規定により環境大臣又は都道府県知事の許可を要しない捕獲等又は採取等は、農業又は林業の事業活動に伴いやむを得ずする捕獲等又は採取等とする。
【追伸】
夕方畑へいくと、しかけが開いていた(成功!)。上の写真にかかる確率が高いと思って載せたが、そこから右に50センチほどの所のしかけにかかっていた。明日の記事にしようかとセコイことを考えたが、読む人によっては不愉快でもあるので追伸にした。写真もこれだけにしておく。ただ、世界中を騒がせている土竜を捕まえた気分で興奮している。
モグラは夜行性なので昼間は活動しないのだが、12時間なにも食べないと死んでしまうので、少し早くから活動し始めたのだろう。朝にしかけて、昼前に帰るときにかかっていたという時もあった。
西日本に生息するモグラはコウベモグラという絶滅危惧種に指定されていない種だ。実は、年間5、6匹を捕獲している。だから、我が家の土竜の侵攻はまだまだこれから! 世界中が平和になるまで続く。
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