河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

裏鍬(うらくわ)三年

2022年04月06日 | 菜園日誌

 真四角な畑なら全体を把握しやすいのだが、図のようにいびつな形をしているのでわかりにくかった。しかし、グーグルの航空写真ができて、ようやく全体像がつかめた。

 さっそくエクセルで図を作り、どこに何を植えるかの作付けはエクセルで管理している。

 同じ場所に同じ野菜を続けて植えると連作障害で病気になりやすい。最も気を遣うのはエンドウ・スイカ・ナス・トマトで、四、五年は間隔をおかなければならない。他の野菜は一、二年の間隔をおくようにしているが、たまに管理表を見ずに勘で植えてしまう時がある。今年はタマネギを同じ場所に植えてしまい、案の定病気にかかってしまった。

 久々に天気が続いたので、朝から図のE(右下)を耕運機で耕し、鍬で20mほどの畝を五本立てた。7000歩は歩いているだろうと歩数計を見ると2200歩。鍬づかいは後ろ向きに重心をかけて移動するのでカウントしてくれない。百姓仕事は省エネな動きなのだ。

 百姓は自分の技術を積極的には教えない。出し惜しみではなく、人それぞれのやり方があるからだ。オカンも教えてくれなかったが、鍬の使い方を一度だけ「私がやるのをよう見ときや」と言って教えてくれた。

 「後ろ向きに重心をかけて鍬を引き、土を乗せて畝に置く。次に重心を前にかけて鍬を前に出して、鍬の裏で畝の土をならす。この繰り返しや。裏鍬使えたら一人前や。ここに嫁に来た最初は覚えんのに三年かかったわ」

 後にも先にもこれだけで、後は見よう見まねで、失敗を繰り返しながら覚えた。

 ある年、タマネギを収穫して農小屋の中に吊るしておいたら、熱気で全部腐った時があった。

 オカンが「私も、それやって失敗したわ」。

 「それ、先に言うてーな!」

 さて、これで全体の畑の準備は完了。昼までには少々時間があるので草抜きをしていると、土の中から丸い物を発見! 錆びていてわかりづらいが50円玉! 本日の報酬ゲット!


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