河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

畑191 / くじけないで

2025年02月26日 | 菜園日誌

今日からしばらくは暖かいというので、気温が上がった9時頃に畑へ。
気温は8度だが風が強いので寒い。
どうしよう? 明日にしようか?
今年の農作業の開始に、ジャガイモを植えるつもりで来たのだが、気持ちがくじける。
すでに25℃になっているビニールトンネルの中で、しばらく考える。
「くじける」という漢字は、どない書いたかなあ?
漢字が出てこない。
くじけている場合ではないのだ!
畝だけでもたてるとすそるか。

      ☆

まずは、管理耕運機を出して耕す。
カラスが一羽、後ろからついてくる。
去年にさんざん苦しめられた憎きカラスだ。
思わず「コラ!」と怒鳴る。
カラスは驚いてバタバタと飛び立つ。
耕運機に鋤(すき)を付けて畝をたてる。
たて終えて、畝の出来栄えを眺める。
さっきのカラスが、また、やって来て、なにやらほじくっている。
思わず「コラ!」と怒鳴る。
だが、カラスは慣れてしまったのか、飛び立つ様子がない。
こりない奴だ!
まあいい、さて、どうしよう? 続きは明日にするか?
ハウスの中から椅子を出して、悠然とほじくっているカラスを見ながらしばらく考える。
「こりない」という漢字は、どない書いたかなあ?
またもや、漢字が出てこない。
こっちが、こりている場合ではないのだ!
どうせ、ワープロで打てば、漢字は出てくる。

結局、挫けることなく、懲りることもなく、3キロのジャガイモを植えた。
今年の農作業の始まり!
今年もくじけずにやるとするか。

 ねえ 不幸だなんて 溜息をつかないで
 陽射しやそよ風は えこひいきしない
 夢は 平等に見られるのよ
 私 辛いことが あったけれど
 生きていてよかった あなたもくじけずに
     (柴田トヨ『くじけないで』)


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