禅宗の言葉に「一挨一拶」というのがあります。禅問答をすることによって相手の悟りの深さをはかることだそうです。
弟子「仏とはいかなるものか?」
師匠「野に咲く花なり(どこにでもあって、人の心を優しくさせるものだ)」
これは私流に解釈したもので、本来は、
弟子「仏法とはいかん?」
師匠「ひからびたクソ(どこにでもあるものだ)」
「挨=押す(心を開く)」、「拶=迫る(心に近づく)」の意味があるので、お互い心を開き、互いが近づいていくが「「一挨一拶」で、この四字熟語からうまれたのが「挨拶」という言葉です。
一日でする代表的な挨拶の【語源】と【英語】です。
◆おはよう
【語源】お早いお着きでございます
【英語】Good morning
◆こんにちは
【語源】今日はご機嫌いかがですか
【英語】Good afternoon
◆こんばんわ
【語源】今晩はご機嫌いかがですか
【英語】Good evening
◆さようなら
【語源】さようならば(=それでは)これにてごきげんよろしう
【英語】Good bye (God be with you=神と共にありますように)
おおよそ世界共通に「安否をたずねる、祈る」が挨拶の基本ですが、日本語の「おはよう」はちょっと変わっています。
実は、歌舞伎から生まれた言葉なのです。朝早くから準備をしていた裏方さんや、見習いの役者さんが、後から来た上司に「お早いお着きでございます」と言ったのが始まりです。
芸能人の挨拶が、一日中「おはようございます」、「おはよう」なのはその名残です。
新婚旅行でハワイに行ったときのことです。、朝、ホテルのジャングルのような庭を散歩していた。70センチほどの小川があって飛び渡ろうとした時、ホテルの従業員が、
「あぶないで!」
「この外人、大阪弁しゃべるんや!」と思ったが、後で気付いた。
「Have a nice day!」
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