例年なら二月の中頃から畑仕事を始めるのだが、立春を過ぎても寒い日が続き、雨も多かったので「冬眠」を延長していたら、ようやく春めいてきて、三月になっているのにふと気づいた。
ニンニクに追肥をするのを忘れている!
イチゴにマルチを掛けなければ!
ジャガイモを植えなければ!
こりゃいかんわい・・・と心がざわめき、三っ日前に冬眠を打破して、蠢(うごめ)きだした。
冬ごもりを終えて土中から這い出る虫の気持ちがよく解る。
そこで久々の出勤。
キャベツやハクサイの収穫にたまに畑に行っているときは気づかなかったが、冬草も色めいてきたのか、にわかに大きくなり、花もつけている。
スズメノカタビラ(雀の帷子)という可愛らしい名がついているが、びっしりと根を張る厄介者である。
少しなら鍬で削り取るのだが、ひどく蔓延(はびこ)って鍬の歯が入らない。
いたし方なく鎌で刈り取っていく。
永い冬眠で足腰が弱っているのか、しゃがんだり起ったりするのが辛い。
地面を這いずるようにして刈っていく。吾ながら虫めいている。
刈った草は根に土が付いているのでしばらく干して土を落とし、発酵させて土に還す。
三日間かけてようやく畑めいてきた。
畑仕事の始まりに、ブログも再開。時めいてくる。
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