「ご隠居、てえへんでやんす」
「どうしたい、八っあん。朝早くから、」
「沖縄の知事選挙の結果を見やしたか?」
「ああ、沖縄は頑張ったなあ」
「そうでやんすね、なんだかほっとしやした」
「ただ、セイフとアメリカの合意があるから、
これからも大変には、違いないな」
「そうでやんすね。」
「とにかく、辺野古については、反対をしていか
ないとなあ、世界にもアピールが必要だろう。」
「時間が出来やしたね」
「そうだなあ。ところで、このあいだのオーストラリアの
G20では、首相がポツネンとしていたそうじゃ。」
「どういうこってす?」
「あの首相は、お金をばら撒くことで、権力を維持
していただけで、どうやら、首相の仕事をしていない
ようだな、食事をするのも、誰と喋っているとか
そういう事もすべて、仕事のうちだからな、
首相の本来の仕事を、知らないようだな。」
「外国にはしこたまお金をやってたんでやんしょ?」
「ああ、国連の常任理事国入りをしたかったからと、
日本との関係を強化させるためだったようだがな。
ほれ、日本の記者に大盤振る舞いさせとったじゃろ。
あのやり方しか首相は、頭にないようだな。」
「官僚もこうした方がいいとか、教えたりはしない
のでやんすか?」
「ははは、それは子供みたいだなあ。八っあんの
言うとおり、それは国会の答弁では、実際に台本が
あったようでな、大きな字で書いてあって、漢字には
フリガナがついていて、ここで水を飲むとか、細かい
台本だったようだよ。」
「オバマやプーチンも台本があるんでやんすか?」
「言わなくてはならないことは、書いておくだろうよ。
ただし、水を飲むまで、指定されているのは、日本
だけだろう。今の首相だけかもしれんなあ。」
「首相はアッシみたいでやんすね。」
「本当だ、こりゃ、おかしい。ははは」
「八っあん、春さんから電話で、家に来ているかって
心配していますよ。」
「いけねえ、これから、仕事でやんすよ。」
「じゃあ、またな」
「仕事をほっぽり出して、春さん困っていますよ」
「まあ、たまにはいいさ、人間なんだから。」