九州でもすでに開幕しているS-GT選手権ですが、
7月23日(日)開催予定のKスタジアム-ラウンド2では
新たなローカルレギュレーションでの進行が発表されています。
詳細はスタッフOGT日記の下記お知らせにてご確認ください。
車検もレース形式もざっくりと簡素化され、その分時間にもゆとりが出るので
かなりリラックスして過ごせるのではと思います。
さて、それでも前車検に車高チェックは残るのですが、
前回はこれに引っ掛かってかなり苦戦する選手が多かったので、
主な原因や対策を書き出しておきます。
◆ボディを載せて計測
本大会はボディが装着された状態で車高を計測します。
マイピットでシャシーだけで5mmに合わせてきても絶対に通らないということですね。
最低重量規定があるボディが載りますから、0.5mmくらいはガッツリ下がってしまいます。
◆車検場の検査治具が絶対
運営側が用意した5mm厚プレートをシャシーの下にくぐらせてどこも接触しないことが条件となります。
ご自身のハイトゲージでOKだったとしても、この治具が触れば残念ながらNGとなります。
ゲートオープンと同時に何度も何度も「車検場で必ず事前チェックしてください」
とアナウンスしているのはこのためです。
◆バンパーが当たる
バンパーがシャシーよりも下へ厚めに張り出している場合があるので、
当然これも検査治具に触ればアウトとなってしまします。
他にもシャシーがたわんでいてお腹が当たるマシンもありました。
ともかくどこが当たってもNGなのでご注意を。
◆リバウンドが突っ張って車高が上がらなくなる
スプリングテンションで車高を上げれば当然リバウンドは減っていきます。
普段からボディ込みで合わせていなければ、低いと言われてテンションを張っていくうちに
1mmくらいのリバウンドなんですぐに無くなってしまいます。
問題なのはそうなるとその場で修正できないので、
自分のピットへ戻る>セットし直す>再車検>スタートに間に合わない
となりがちです。くれぐれもご注意を。
などなど、参考にしてみてください。
なおこれは上手い人が密かな極意としているところかもしれませんが、
はっきり言って上位陣ほど車検に引っ掛からないんです。
綿密に詰めてあるというよりは、多めのマージンで余裕で通過していく感じです。
これには2つの意味があるのかなと想像します。
そもそも車検でもたついて焦るのは精神衛生上よくないし、
操縦台のポジションもなくなるし練習ラップの時間も減るなどリスクばっかりが増えていきます。
それともう一つ思うのは、例えば車高規定が最低5mmだからといって、
5mmが一番良く走るとは限らないということです。
実際に車高治具入れてもスッカスカだったり、「あれ~なんか重くなったな~」とかいいながら
そのままトップ10タイムを叩き出しちゃうのです。
セッティングで瞑想している方へのわずかでもヒントになれば幸い。
思い込みが災いしてるだけで、実は逆もまた真なりだったりしますからね。
Kスタは雨でも練習できるわけですから、今のうちに速い人見つけて聞くのが一番だと思いますよ!