前を向いて歩こう

 何歳になっても、前を向いて歩いていきたいものだと思います。
 

普通がいいという病by泉谷閑示

2013年02月19日 10時46分43秒 | 

 精神科医の先生が臨床の経験を元に書かれた本で、すごく本当らしい、確からしさにあふれ

ているなと感じられました。。30歳を過ぎてからのフランス留学の体験からも、日本全体に

漂う神経症的な雰囲

気を指摘していらっしゃいました。

 例えば、「今の仕事をほっぽりだして、フランスへ行くなんて無責任だ!」などという言葉を

筆者に投げつけた元同僚と対照的に、フランスでは、「素晴らしい決断をしたね。」とい

うことをいわれたとか、わかるわかる、と思えました。

 

 最初に、アメリカの劇作家、テネシー=ウイリアムズの「ガラスの動物園」からのエピソードで

この本は始まります。ユニコーンの置物を落として角を割ってしまった少女。「これでみんなと

同じね。」と。

 筆者はだれでも、人は角を持って生まれてくると言っています。成長とは、自分になるプロ

セス、なのに、そうはしにくい雰囲気が日本の日常にはある。もちろんこれは外国の話だし、

外国でも同じような悩みはあるでしょうが、いろんなプレッシャーに押しつぶされている人

の存在をニュースや電車の中など、日常に、私も感じます。

 

 体は自然とつながっていて、自然でいたいのに、頭(脳)が、無茶なコントロールをして、拒

食症だとか、過食症だとか、かかってしまう。その説明の図に、幸せに生きる考え方のヒント

をもらった気がしました。