前を向いて歩こう

 何歳になっても、前を向いて歩いていきたいものだと思います。
 

『スピリチュアルズ「わたし」の謎』by 橘怜

2024年12月02日 09時07分53秒 | メンタル

 令和5年8月初版、10月3版発行。

2021年の日本のうつ病患者数は250万人、世界中では人口の5%が

うつ病患者だとされる。

 

 さぼっているのではなく、まじめな人がなってしまう病気だと

いうことは以前よりは知られてきているとは思うが、一体脳の中ではどの

ようなことが起こっていてどのような機序で改善するとという

研究があるのか、を教えてくれる、本でした。

 

 アメリカの神経科医ヘレン•メイバークによると「鬱病とは片足でアクセルをもう

片方の足でブレーキを同時に踏んでいるようなもの」だそうだ。そんな例えは初めて

聞いたし今までの説明より解像度が高い。

 

 ブロードマン25野の活動を鎮静化する電気刺激により、明らかに

うつ病が軽減した研究を行ったメイバークの他にも、ドイツでも報酬系を

刺激する研究が外科医と精神科医によって行われ素晴らしい成果が出ているらしい。

 

また、ヨーロッパでは幻覚剤がうつを軽減するとして、SSRI の効果が薄れ始めた

今、注目されているという。うつ病を「自己が強すぎる病」だとすると、悪いシミュ

レーションを繰り返す、過去を反省し未来を予測する脳を持つ人間に、幻覚剤が、

その機能を低下させるように働く。この実験をしたのが、サイケデリック体験の神経

相関をロンドンで研究していたロビン・カーハート=ハリスで、トランスパーソナル

心理学者のスタニスラフ•グロスが1975年に書いた『人間の無意識領域 LSD研究か

らの観察』をゼミの教授に勧められて読んで衝撃を受けて、貴族の女性の協力者を

得、研究を進めた。ハプスブルク家とチャールズ二世の血を引く

彼女は頭蓋骨に穿孔

術を施す様子なども収めたドキュメンタリーフィルムを撮ったらしい。

 

 

 

 

 

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 脊柱管狭窄症 間欠跛行 | トップ |   
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

メンタル」カテゴリの最新記事