♪大地一人のスカイツリー暮色♪

有料版/運命鑑定
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ヒット大地は、10億円もらっても、心中小説は書かない!

2012-08-29 07:11:36 | 日記

1995年頃、失楽園という小説が話題になった。

 

今まで300万部以上、売れている。

映画にもなった。

 

しかし、この心中物を、

ヒット大地は心の底から

「バカバカしい」と、思っている。

 

この17年間ずっと、そう思ってきた。

 

ヒット大地は、10億円もらっても、

こういう小説は書かないし、

このような作品を、絶対的に嫌悪する!!

 

なぜか?

 

ヒット大地は思う!

 

人は、どんなことがあっても、

生き貫いて欲しい!

 

とくに失楽園の場合は、

心中する理由が、皆目わからない。

 

昔は別だ。

 

江戸時代は別だ。

 

近松門左衛門の心中物が有名だが、

この時代は、不倫=死刑という制度があった。

 

寛保2年(1742年)の『公家方御定書』では、

不倫した妻と間男は「死罪」とされた。

男は裸馬に乗せられ、市中を引き回しの上、

斬首した首を刑場で三日間さらす獄門。

女は斬首の刑に処されることになった。

 

明暦元年(1655年)、幕府が公布した『江戸市中法度』によれば、

不倫は男女同罪。

夫は、密通した間男をその場で殺してもよいと定められていた。

 

(ただし実際は、寝取られた夫の気持ちもあり、妻の死刑を嫌い、

「金銭」で解決する場合も多かったようだ)

 

ところが、現在はどうだろう?

 

不倫の相手方の配偶者に、

50万くらいの慰謝料を払うことになっているが、

そんなもので、心中するバカもいないだろう。

 

そんなに好き合っているなら、

二人とも、離婚して、人生をやり直せばいいだけの話だ。

 

また、失楽園は、有島武郎の心中をモチーフにした・・・

と言われているが、

有島武郎の場合は、妻とは死別しているし、

どうも違うような気がする。

(有島には、若い頃から自殺願望もあった)

 

また失楽園では、

セックスの喜びが、たびたび書かれている。

 

しかし、もし本当にセックスがそんなに楽しいのなら、

互いに再婚し、何千回も、何万回も、

朝から晩まで、好きなだけ、経験すればいいだけの話だ。

 

ますます、心中する理由が、わからないではないか!

 

実はヒット大地も、

不倫を題材にした小説は書いたことがある。

 

しかし、それは仕事上で結ばれた愛であり、

女性の結婚動機がある種、演技的なものである以上、

「金のある男」と「自分好みの男」が、別々のことも多々あり、

その両方を好きになることは、よくあることだ。

 

女性が、金のある男を選ぶのは、当然だ。

生まれてくる子供のためにも、

実家の借金のためにも、

さらには自分の虚栄心のためにも、

そう、せざるを得ない場合もある。

 

一般に女は、同級生に対し、自分が玉の輿に乗ったことを、

自慢したくて仕様がないのだ。

 

そういうときは、好みの男と、

不倫しても、理解できる。

 

ケースによっては、女性には、大いに同情する!!

 

また、金とは関係なく、

たまたま結婚後に、

「運命の男」と出会うこともあろう。

 

そういうときは、男女とも再婚して、

新しくやり直せばいいだけの話だ。

 

こちらの場合も、ヒット大地は、心より応援する!!

 

特に、前者の気持ちは、

あらゆる女性が持っているのであり、

だからマーガレット・ミッチェルの『風とともに去りぬ』は、

大ベストセラーとなった。

 

しかし主人公スカーレット・オハラは、

最後に孤独になっても、

希望のために、明日に向かって生きようとした。

 

いかなる場合でも、生きる!!

 

これが、あるべき小説の姿だ!!

 

しかしヒット大地は、作家の渡辺淳一は、よくわからないし、

彼を非難するつもりは、全くない。

 

彼は頭脳明晰なので、

きっと、世間の女の多くは、セックス好きで、バカだから、

心中物を書けば、よく売れるのではないか・・・

と思ったのだろうか。

 

あるいは、

どうせ人間は、悪どいことをやってるんだから、

どんどん心中でも自殺でも、してもらってかまわない

・・・そう思って、書いたのかもしれない。

 

 

でも、心中物を書いて大ヒットした作家のあの世は、

どんなものだろう?

 

大衆に対して、「自殺を勧めた」という点において、

少なくとも、いい来世ではないような気がする。

 

となると・・・(渡辺氏のことは、全く別として)

やっぱり一般論として、そういう作家は、「アホな行為」ということになる。

 

たとえ印税が、10億円単位で入っても、

作家にとって、割の合わないことなのではないだろうか?