ピカソ(1881〜1973)より一回り年上のアンリ・マティス(1869〜1954)は、共に20世紀美術を代表する巨匠。今まで散発的に作品を見る機会はあったが、初期作品から最晩年の作品まで網羅的に鑑賞できる、ほぼ初めての大規模な回顧展。
初日でしたが、それほど混んでおらずゆったり鑑賞できました。
構成は、
1. フォーヴィズムに向かって
2. ラディカルな探求の時代
3. 並行する探求ー彫刻と絵画
4. 人物と室内
5. 広がりと実験
6. ニースからヴァンスへ
7. 切り紙絵と最晩年の作品
8. ヴァンス・ロザリオ礼拝堂
(4.5.6.のみ撮影可能・撮影不可の写真はネット画像借用)
新印象主義の影響を受けた作品
着物を着ているように見える、浮世絵の影響がありそう
窓の外と内、呼応する色彩、静謐な世界

赤いキュロットのオダリスク
1921年
赤の絨毯に赤いキュロット、壁紙、青の衝立に、薄い青のヴェール、青い花瓶に赤い花、そこだけ妙に生々しい裸体…
モデルは、元ダンサーだった“アンリエット・ダリカレール”彼女は7年間モデルを務め、マティスは「オダリスク」シリーズを制作する
マティスの絵は明るく、
卑俗なところがない、
形態と色彩の純粋な探求を感じる
芸術が、いつも暗く重いもの、主題に縛られたもの、
である必要はない
マティスの絵を観てそんな事を思った
★★★★★
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