2022年11月16日(水)曇時々晴れ間
11月10日~日米共同統合訓練があちこちで行われている。詳細は不明であり、情報は断片的だ。普天間基地で陸自第15旅団が展開訓練を15日~17日行うということで、どこかからか見えないかと探ってみた。2022年10月20日の日米合同委員会合意事案概要によれば、土地15.2haを使ってやるらしい。記されている場所は8カ所だ。アバウトな図面によれば、南東側に2カ所、南中央に1カ所、南西の際(真栄原3丁目)に1カ所、西の真志喜1丁目際に1カ所、北西の大山2丁目辺りに3カ所だ。結果的に陸自のトラック等が走行しており、やっているんだろうなぐらいな感触だった。
ひとまずご覧いただきたい。
宜野湾市上原にある佐喜眞美術館で「沖縄戦の図」等を見学。私は77年前の沖縄戦と新たな沖縄戦を対比させながら考えている。起きてしまえば、人が死ぬ、多数の住民が殺される。この国が、この軍隊(米日共同軍)がどんな展開を考えているのか、知りたいものだ。
いかなる演習も時間と場を切り分けてやる。仮に見えたとしても、それはごく一部に過ぎないのだ。480haの普天間基地の15.2haと考えることは、まったく間違っている。陣地展開に留まらず、地上戦となれば双方向の激しい攻防が起きるのだ。人家を潰し、学校や保育所、美術館、グラウンドなどなどを踏み潰し、住民を殺していく。「抑止力」と言うが、ひとたび戦争が始まってしまえば、撃滅力でしかなくなる。沖縄において、日本において、主権者が瞬時に変わってしまうのだ。まだ平時の今から、「主権者は私たち」だと言えなければ、「国家主権」(独裁制)に変わることは、たやすく起きてしまうだろう。
①佐喜眞美術館の屋上から普天間基地の東側を視る。森は普段と変わらない。見えない。9:55
②ここから北西側を遠望する。見えない、わからない。正面仮囲いが付けられているビル建築現場は普天間(3)隊舎(431)改修建築工事だろう。沖縄防衛局の入札・契約状況調書より。工期は21年8月31日から23年3月31日まで。(株)屋部土建が落札。契約金額7億5279万3800円。日本国民の税金から支払われているのだ。9:57
バスで上(うえ)大謝名に移動する。
普天間基地の最西端に向かう。大謝名公民館前へ。
③フェンス際を歩く。オスプレイが飛んできた(南西から)。10:45
④頭上を飛び越えて飛ぶMVー22オスプレイ。10:45
⑤中をのぞき込む。10:58 赤と白の柱は誘導灯。滑走路の先端にある。ここいらには亀甲墓などのお墓が多数。住民が先に住んでいた証左である。米軍に1945年6月頃から囲い込まれた基地なのだ。
まだここに行ったことのない方は、是非視ていただきたい。
⑥以前は、フェンスまで行けた。大謝名公民館が改修され、大謝名児童広場ができて、整備されたお陰で、フェンス際に行きづらくなった。
11:03
ここからフェンス際を東に。フェンス際に道はないが、基地のある斜面の下の道。普天間基地は高台にある。
⑦またきた。電線の上。11:16
住宅街なので騒音が反響し、見えないと音だけでは機体を追えない。
⑧11:16 ここいらは基地のフェンス際の道。MV-22はフェンス際を旋回飛行訓練している。
⑨誘導灯の東側。オスプレイが降りるのか。床屋さんの脇から見上げた。11:21
⑩またきた(西側から)! 11:24 「8230-21」番機。
⑪「8230-21番機」11:24
⑫11:29 佐真下公園手前。右の建物、正面の建物の上を飛ぶ。手前の突起は1階の壁に設置されている。飛行高度は40mぐらいか。フェンス際だが、住宅街の上も飛んでいる。判然としないが、見上げれば、人家ひさしに洗濯物が干されており、その上を飛んだ。私は思わず洗濯物を避けた。昔ならば撮ったと思う。沖縄在住の私は、やはり躊躇する。そんな絵を見た家人は嫌な思いをするだろう。米軍はプライバシー侵害飛行しているのだ。
⑬もう一度。11:33 さきほどから旋回飛行しているのは21番機。それにしても旋回飛行訓練するなら、もっと中でやれよ! 際でやるな!
切りがないので引き上げる。
⑭佐真下公園に入る。11:49 トックリキワタを撮る。
⑮佐真下公園から、大謝名の誘導灯を視る。11:52
⑯トックリキワタは街路樹が多いので、中々こう撮れない。11:58
意味がわかりますか? 基本的に花のある高さと、幹の高さが離れており、両方をいれるのは難しい。ここは公園であり、小山があるので、その下に佇むと、撮れたのだ。幹のトゲがすごい迫力なのだ。
⑰晴れ間が出た。12:00
しかしオスプレイの音は聞こえている。
⑱12:01 花と葉と幹。こんな単純な構図を撮るのが難しい花、トックリキワタの所以である。
花見の影でオスプレイは来るのかと考えていた。
⑲もろに来たオスプレイ! 21番機。12:02
私が入れたんじゃない。キタ!なのだ。
余りにもズバリだったので嘉数に移動。
⑳嘉数に着いた。普天間基地駐機場を視る。MV-22は手前に6機、奥に6機等。「ベースサイド真栄原」とあるビルがある。先ほど歩いた道だ。「べースサイド」を自称するのはフェンス際にあるからだ。文字通りベースサイドなのだ。12:38
㉑改めて誘導灯周辺。バスは海兵隊のバス。12:38
㉒右から陸自のトラック。12:38
㉓一休み。嘉数から視た佐真下公園。トックリキワタが見える。12:38
㉔陸自のトラックと高機動車。右に行く。12:45
間違いなく自衛隊は、ここで演習しているようだ。しかし何をやっているのだろうか。
㉕12:46 オスプレイの前を陸自トラックが行く。
㉖西から飛んできたF-15が嘉手納方向に飛ぶ。12:54
今日は嘉手納基地周辺での飛行も多い。
㉗また、陸自トラックが右に行く。12:55
動きが出てきたのか?
しかし私がここに居れるギリギリの時間になってきた。
㉘普天間基地周辺を広角で撮る。13:08
この高台を占拠した米軍はいまだにそのまま。沖縄の主権は反故にされたままだ。自衛隊の琉球諸島を戦場とする演習まで始まっているのだ。
㉙西を振り向くと黒煙が上がっている? 17日の新聞に出ていた。那覇港浦添埠頭地区の西州(いりじま)地先のタイヤ置き場から失火。けが人は出なかったと。13:09
嘉数バス停に急ぐ。
㉚ここでまた普天間基地に戻るオスプレイ。13:26
トックリキワタもさぞ恨めしいことだろう。