ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

ウチナージャズ オールスターズ スペシャルコンサート2022に行きました(20220731)

2022年07月31日 | 文化の目

 こんにちわ。昨日の午後に、沖縄市まで行きました。「ウチナージャズ オールスターズ スペシャルコンサート2022」を聴いてきました。何から書こうかな。帰ってきたのは本日(20220731)10時頃。そうです沖縄市に泊ってきました。夜のコンサートなので、車のない私が一人で行くと泊まりになってしまう。

 そんなこともあって、私は沖縄に来て以来、ジャズコンサート、ライブハウスなどを、びびって殆ど行ったことがありませんでした。今回は万難を排していきました。コロナも怖いし、人混みにでたくなかったのですが、この魅力に負けました。場所は沖縄市のミュージックタウン音市場。15周年事業でもありました。そのため、市長の挨拶(副市長代読)までありました。ここの今の市長さんは保守です。お義理の挨拶でしたが、私も拍手しておきました。まぁ、仁義というものでしょう。

 本題ですが、結果、「またこよう!」でした。私とジャズとのつながりは1971年から。51年目。ただ聴くだけですから、気楽なものです。東京でジャズ喫茶(1971年から)、ジャズ・ライブハウス(1986年から)、ジャズコンサート(室内)、野外ジャズフェスなど、行っていました。大抵一人でしたが、野外ジャズフェスに友人たちと共に、楽しむこともありました。ライブハウスには息子(高校時代~)を連れて行ったこともありました。 

 沖縄に来てから、那覇や沖縄市に行けば、ライブハウスがあると聞いていましたが、夜だと泊まりになるので、面倒だと思い、我慢してきました。バスでの移動はなかなか辛いのです。

 今回、行ったのは2つの理由からです。①事前にネットで宣伝の動画を見て。これならオーケーだと。②ウチナーといいますが、立ち入ったところが、私にはわからないことも多々あり、溝を埋められるものがあれば、知る努力をしようと。どうせならば、楽しい方がいい。

 昨日の出演は、①テリー重田カルテット、②屋良朝秋 寓話カルテット、③JIJI324(カルテット)、④真栄里英樹ビッグバンド。第一部が③カルテット、第2部がビッグバンドです。

 私は前方左側の席をゲット(全席自由)。カルテットは、高齢者が多く、ベテランばかりです。どうしてもパワーが不足する分、ベテランのうまみを発揮していました。屋良朝秋カルテットのピアノの屋良さんは、味がありました。JIJI324とは4人足すと324歳だそうです。80×4=320です。中でもサックスのアランカヒーペさんは92歳。92歳になっても、姿勢はまっすぐ、テナーサックスを吹くのですから、すごい。1951年にフィリピンから沖縄に来て、沖縄でジャズをやっているそうです。70年間も。

 沖縄でジャズがはやったのは1950年代から60年代だそうです。米軍仕込みです。否、米兵仕込み。米軍は国家の米軍ですが、米兵は国家の米兵と共に、ベトナム戦争で死地に追いやられる米兵だったり、辛くも生き延びた米兵です。だからジャズが自由を追い求める姿と、重なるところがあるのでしょう。

 うちなーんちゅもそうした姿を間近にみていたでしょうから、自由を求めるジャズと共鳴し合ったはずです。

 ビッグバンドの魅力は、一人一人の個性と、ハーモニックな統一。17名、音が重厚になります。ここのパーソナルについては言及しませんが、いいなと思ったのは、トランペット。皆さんクリアな音を出していました。お見事。ペットはなかなか難しいようで、度々あれれということがあるものですが、今回一度もありませんでした。

 ウチナージャズと言えば、沖縄民謡をジャズ風にアレンジしており、ナチュラルすぎました。絶妙にジャズになっているというか、しっくりいっている。「童神」、「えんどうの花」、「月桃」が演奏されました。正確に言えば、これら3曲は民謡ではありませんね。それぞれオリジナル曲です。「えんどうの花」と「月桃」は安富祖貴子さんが歌いました。いつも聴いている海勢頭豊さんらの「月桃」と違い、ジャズっぽさが栄えるのも、素晴らしかった。編曲と歌い方の違いでこうも変わるのだ。

 86歳だったですか、上原昌栄さん(d)、ビッグバンドと組んで演奏しましたが、バスドラが効いており、迫力満点。ドラムソロで3回ほどスティックを落としましたが、それはご愛敬。基本、足でリズムを刻んでいるので、ノープロブレム。お元気ですね。見習いたいものです。

 コンサートマスターの真栄里英樹さんは、随所で、指揮・指示をだしていました。ピシッと決まるのはメンバーシップの協働の力です。彼がウチナージャズは「お客様と共に(つくるもの)」と言っていましたが、そうなんだろうな。私にはまだしっくりと理解できませんでしたが、これからも楽しめたらと思っています。

 私は心身共にジャズってしまいました。ありがとうございました。頭からしばらくジャズが抜けないといいなぁ。

 

 



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