2024年12月28日(土)曇り
本日は中城湾港(なかぐすくわんこう)に3回目になるサンドコンパクションパイル工法の船探索のウォーキング。本日、沖縄防衛局は、大浦湾で軟弱地盤改良工事を始めるようだ。海底に敷き砂を撒くようだ。思えば、2023年12月28日が、国が沖縄県(玉城デニー知事)の権限を奪い取り、「代執行」を決定した日だ。防衛省・沖縄防衛局は、1年経って着実に大浦湾側の埋め立てを進めるとの国家意思を示したいのだろう。誠に許しがたいことだが、益々矛盾が深まっていくことになるだろう(「昨夕は疲れ切って、寝てしまった」参照)。
ここで沖縄県民が、心ある日本国民が、如何なる態度を示せるかが問われている。ということで、私は12月21日、12月26日に続いて現地を訪れた。今回は北中城村喜舎場から入り、東に渡口(とぐち)へ、沖縄県総合運動公園の外縁(海沿い)を歩き、泡瀬干潟の西を経て、泡瀬漁港、中城湾西埠頭を経て、うるま市川田を左折、安慶名へ。約17km。計画通り(一部省略)回れなかったが、本件の任務としては、一応の成果をあげたと思う。
なお、自然観察を中心とした部分を②に分ける。ご期待ください。
喜舎場を8時30分に中城湾にむけて下っていく。
8:52 真正面、泡瀬干潟埋め立て地に1基。奥は勝連城址だ。右へ勝連半島だ。
国道331号の手前を集落に入る路を右に上がる。上がれば多分、26日確認できなかった右(南)側を見渡せると予測したからだ。
8:54 奥にもう1基。右奥は津堅島。この右側も見えたが、なし。ということで2基が見えるだけだ。
8:55 中城湾に浮かぶサンドコンパクションパイル工法の船。右奥は津堅島。その左の小島は、アフ岩だろう。今日も曇天だな。
8:59 左を見れば、もう1基。多分、中城湾港西埠頭の中だ。3基目だ。
中城湾に出て、ふと見れば、カモメが飛んだ! ここで暇を潰している場合じゃないのだが、撮るぞ。(②で報告)途中で通りがかった方と歓談。などあって、1時間あまり居た。10時過ぎ出発。
車道を離れ、海沿いを美崎に入る。
10:21 あたりはこうだ。アーサを採るためだろう。(②にて)
総合運動公園の外周をぐるっと回り、泡瀬干潟の埋め立て地へ入る構造物へ(立ち入り禁止)。
11:04 泡瀬干潟埋め立て地入り口から右奥に2基。
北へ。
11:23 北側から2基。手前の「テトラ不動」と読める。この2基を横並びで見ると近いようだが、3キロほど離れているはずだ。
私は早めのランチにした。
12:34 泡瀬2丁目を北上すると、2基見えた。計4基で12月26日と変わらないようだ。
12:44 泡瀬漁港の中から。2基だ。
12:46 ごちゃごちゃしているね。
12:48 漁港内工事中らしく、一部立ち入り禁止。漁港の北端まで行った。余り変わらない。
13:08 漁港を抜け、南西側から。西埠頭に2基が並ぶ。
13:24 オレンジと青緑色の部分はバイブロハンマーだ。振動を起こし、海底に貫通させていく装置。
13:29 拡大してみる。
13:31 台船の船名は「第80光号」
ここにいてもこれ以上わからない。
中城湾港へ急ぐ。
1本目の橋を右折。まっすぐ行くと、左に海上保安庁第11管区中城海上保安部がある。その角の手前だ。
手前に海邦公園があり、その先。
13:52 お隣は内閣府沖縄総合事務局中城港湾・空港管理事務所 中城港湾出張所とある。国の機関だ。
この奥だな。
13:54 左に見える。「明神3号」
13:55 右側。これは、一説によると別らしい。
同じ敷地内だが。
13:58 どんと立ち上がる2基の異様。ゲート前で。
14:02 彼がバイクの男性を見送った。鍵をかけ直す彼。ガードマンだろうか。作業員は土曜の年末なのでほぼいないようだ。
14:02 このゲートは港湾浚渫工事の現場だ。青っぽい看板に「浚渫工事中」、「中城湾泊地浚渫工事」とあり、「2025年1月31日まで」とある。沖縄総合事務局の仕事だ。
ここは大浦湾の埋め立て工事の前段である軟弱地盤改良工事のための停泊地・準備地でもあるが、その掲示が一切ない。沖縄防衛局が(株)不動テトラに発注した工事なのに、無記載だ。また内閣総合事務局も沖縄防衛局もご一行様だから、これでいいのか?! 中城湾港は沖縄県管理のはずだ。
では聞くが、これから軟弱地盤改良に4年かかると言われている、それに必要な海砂の確保はどうなっているのか、漏れ伝わってこない。保管場所はどうなるのかも不明。海砂の保管場所は、相当な保管面積を要するだろう。またデッキパージを大浦湾にもってくるのか? 国(内閣府沖縄総合事務局)と国(沖縄防衛局)にあるだろう謎は…。中城湾港管理権者であるはずの沖縄県は、沖縄防衛局・内閣総合事務局に対して質すべきことがあるのではないか? 私たちはこうした謎も追及しなければなるまい。
【補足】2024年12月18日沖縄タイムスに「中城湾港5年前から許可」「総事局 国管理区域受注業者に」「新基地工事で長期使用か」とでている。この区域は私が指摘したとおり、国(沖縄総合事務局)が管理している。2019年から5年以上に亘って沖縄防衛局に同区域の使用許可を与えているという。港湾管理者である沖縄県に「協議」すらしていない。国は国有財産法に基づき「行財政の公共性、公益性、中立性に反せず、一時的または限定的なため、業務運営上支障が生じない場合」許可すると回答しているようだ。
まさに国(沖縄総合事務局と沖縄防衛局)は、県の財産を無断で、別の目的で使用しているのではないか。「国有財産法」を持ち出しているが、管理権は財産権にあらず。すりあわせが必要だろう。国有財産法の如何なる条文をもって、こうした解釈が可能なのか、私たちが研究し、異議申し立てるべきだろう。
14:07 これは中城湾港の泊地浚渫工事の赤土防止条例の表示だ。
今、この時間だから、この先、どうするか。
北東へ、川田まで上がる。途中で
15:29 沖に浮かぶ
15:30 泡瀬干潟埋め立て地の先端に居るサンドコンパクションパイル工法の船。「ぱいおにあ不動丸」だ。
15:31 西埠頭の2基。
計4基。
風が強くてたまらない。安慶名まで歩こう。バスよりも私が早く着いたのだった。17時着。