おはようございます。2024年2月26日(月)やっぱり曇だった。辺野古・大浦湾への追加撮影は中止。仕方がない。
本日の沖縄タイムスの「大弦小弦」にこんなことがでている。冒頭がこうだ。「国民の皆さん、ニッポン国総理大臣です。我が国は今、戦後最も厳しい財政関係に直面しています。そこで今回、東京都民から頂く所得税を10倍にします。記者会見冒頭、私からは以上です」(以下略)阿部岳記者が書いている。
架空の総理会見だが、おもしろいねー! 私は元都民だったから格別さ。皮肉が効いているのだが、誰もが戯れ言だとわかっちまう。しかし笑えないのは、同じような極端な偏り(米軍基地・軍事演習場)が沖縄に押しつけられているのに、問題視する声はいつもいつも少数派に留まっている。琉球新報(24年2月24日)の一面に「県民投票から5年」「問われているのは『本土』」だとあった。沖縄が日本政府・日本国民に問うても問うても暖簾に腕押しなのは、かわらないのだ。
こうした戯れ言と現実が相対しているのが、今の日本政治を象徴している。今盛んに騒がれているこの国の自民党の裏金政治も党内問題にあらず。自民党議員がおしている/押されている軍事産業(土建業や交通関係も含む)などの大企業の引きがあるから、なくならないのだ。さらに日本の政治や経済の実態が益々軍事化していけば、もっともっと不透明なお金の流れが太く大きくなっていくに違いない。軍事とは秘密裏に進む物だからだ。
このまま、いつの間にか軍事独裁政権になっていくかもしれない。何しろ岸田政権の支持率は20パーセントを切ったそうだ。それでも彼が安穏としていられるのは、まさか自民等に替わる政権交代など起きないと高をくくっているからだ。バックには「国民」の無関心と、米国の断固たる支えがあるのだと、ふんぞり返っているのだ。悲しいかな、さもありなんだ。
大半の「日本国民」は、沖縄が置かれ続けてきた現実を無視したまま、「安全保障」がどうのだと、何故言えるのだろうか? 知らないからだし、そもそも知ろうとしていない。さらにその「安全保障」が米国の核抑止力に支えられているのに、無視し続けている。根性があるからなのか、軽薄なのか。沖縄戦のことを知らないまま、ヒロシマ・ナガサキの悲惨も忘れ、他人事。先行き不透明感に包囲されてしまい、立ち上がることができないのだろうか。
消費税の導入、拡大の歴史も社会保障費に当てるという看板は偽りだった。その大半は大企業の法人税、高額所得者の所得税減税・削減の補填にまわされてきたのだ。ここにも裏金の癒着の根が張ってきた根拠があるだろう。
沖縄の人々も「政治家に口先で『最も寄り添われている』国民」(「ニッポン政界語読本」著者イアン・アーシーさん)だと阿部岳記者は引用しており、「でも実態は『寄り切られているだけ』」とより辛辣だ。
矛盾は深くなればなるほど、あっちにもこっちにも流れ出していく。だから、見えづらくなっていく。なんとかしなきゃ!! 分散をまとめて見抜く視点を私達は極めていかなければならないようだ。