ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

【補足】陸自宮古島保良弾薬庫への強行搬入を許すな!(20210603)

2021年06月03日 | 米軍/自衛隊

 陸上自衛隊西部方面隊が宮古島保良弾薬庫に2021年6月3日、CH-47大型ヘリを使い、弾薬類の第一波の強行搬入を行った。防衛省は当初、民間の貨物船(RORO船)での搬入を5月17日以降計画していた。これが海運会社の反対を招き、頓挫していた。その間に旧宮古島市市長があろうことか千代田ゴルフ場を基地建設用途での斡旋を収賄容疑で逮捕されていた。

 焦った防衛省は、ひとまず弾薬類を九州から運んだと報じられている。詳細は不明だが、旧第7高射特科群司令部があった竹松駐屯地から運んだのではないか。だとするとここには小規模ながら飛行場が隣接しており、那覇基地を経由して(琉球新報0603報道)飛んだ可能性が高いだろう。

 宮古島の空自の野原駐屯地(第53警戒隊)のヘリポートにCH-47が2機で運んだようだ。同駐屯地で陸自トラックに積み替え、夜間に住民の座り込みを排除し、抗議の声を無視して、保良弾薬庫に強行したのだ。これは宮古島座喜味一幸市長への連絡は間際であった上に、搬入ルートなどの詳細が隠されていた。

 住民等の抵抗は、野原の駐屯地前で、保良の弾薬庫前で行われたが、警察力により、排除されたのだ。今後も断続的にあることが予想される。今回と同様、ヘリで行われるだろうが、対艦ミサイル等は大きいし、船との説も出ている。

 島民の暮しに直結している琉球海運(RKK)等は、これを拒否している。私も切なる拍手を送りたい。今後、西部方面隊、防衛省がどう出てくるか分からないが、実は6月12日から14日、ホワイトビーチ沖の浮原島周辺で、海自と陸自の共同演習が行われる。これは陸自の水陸機動連隊と「おおすみ」などの海自の輸送艦を主体とする訓練ではないか。この前段に輸送艦が宮古島近海まで運び、ヘリで陸揚げする可能性もあるかもしれない(6月8日~11日)。

 いずれにしてもこの動きが本格化していけば、「琉球諸島防衛」の軍事ラインが繋がり、中国との一触即発の事態を招きかねない。私たちは全力を傾注し、「琉球諸島防衛」なる魂胆が軍事利権と繋がった戦争勢力の利益にあると暴露したい。宮古島・与那国島・石垣島等の島民を人質にするような軍事の突出は、許されない。

 76年前の戦争は、沖縄戦を引きおこしたが、「本土決戦」はおきなかった。空間的な距離の防波堤に、ヒロヒトの命が救われたから、天皇の軍隊も、敢えて本土決戦に突っ込まなくてよくなったのだ。

 しかし今度の戦争は、科学技術の発達によって、空間的な距離を圧縮してしまい、また、米VS日本の戦いから、米日同盟VS中国という戦いの中で、止め際が失われてしまいかねない。事は沖縄だけの問題ではないのだ。諦めることなく平和のための対話をもとめよう。如何なる(米日の、中国の)覇権主義にも反対していこう。このためには米・日政府が琉球諸島の軍事化を撤回することが大前提となる。

 

 

 



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