ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け35年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

不発弾の脅威とその歴史(20241003)

2024年10月03日 | 忘れてはいけないこと

 昨日2024年10月2日(水)、宮崎空港誘導路上で8時前、爆発事件が起きた。直径約7m、深さ約1mの陥没が生じたようだ。偶々輸送機通過後2分後だったという。滑走路閉鎖と成り、午後2時までに87便が欠航したようだ。

 陸上自衛隊不発弾処理隊(佐賀県目達原駐屯地)が出動し、信管を抜いたようだ。何が爆発したのだろうか? 宮崎空港は戦時中、海軍航空隊の基地だった。特攻作戦を米軍に仕掛けており、だから米軍から攻撃をうけ、被弾していたのだ。そうした戦争による不発弾(250キロ爆弾)が埋まっていたようだ。

 これまでも2009年、2011年、2021年にも不発弾が発見され、処理されてきた。空港の地下が、こうだということが分かっておりながら、全面的な点検が行なわれておらず、危機一髪に至った事は、ゆゆしきことだ。このままでは今後も同様なことが起こりうる。

 一方で、沖縄島では、9月29日、那覇市首里山川町で250キロ爆弾の不発弾処理が周辺住民(1400人)等を避難(10時45分から11時55分)させて行なわれた。こちらも米軍の爆弾だ。首里付近は当時の日本軍の第32軍総司令部があったので、幾多の攻撃を受けている。辺り一面が総攻撃を受けており、何処に爆弾等が埋もれているか分からない。

 それから79年が経っていても爆発するものであり、油断ならないのだ。戦争の傷跡だが、現在進行形であり続けていることを、脅威だと、私は考える。戦後処理は、宮崎であれ、沖縄であれ、どこであれ、国が完全にやっていただきたい。戦争を始めたのは国であり、軍隊だからだ。

 こう考えると、戦後処理は、容易ではないのだろう。しかし国家責任である。特に沖縄は、私有地が多いので、財産権の問題もあり、処理は簡単ではない。こうした問題こそ、県や市町村、自衛隊の協力の下、安全に処理を進めてもらいたい。自衛隊は再び軍隊として、住民の安全を脅かすような戦争状態を作り出さないで頂きたい。世界中の土地(地下)に不発弾が埋め込まれるような状況を生み出さないことが第一に重要なことだ。不発弾のブーメランはいらないのだ。私たちは、お断りする。



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