2021年8月28日の沖縄タイムスによれば、防衛省は、8月27日、大浦湾側のN-2護岸(250m)の造成工事を始めたようだ。この造成工事は、辺野古側埋め立てを加速する(土砂の積み下ろし場)ことと、大浦湾側の工事への圧力を強めることが目的だろう。
防衛省は、付近に生息していたサンゴ830群体を移植したというが、最も海水温が高い季節でのこと。その生命の維持は、国だからといって、否、国だからこそ、可能だとは思えない。
何よりも、大浦湾側の埋め立ては、軟弱地盤が広がり、予定通りの建設は到底不可能だ。まだ沖縄県はこの「変更承認」をだしていない。にもかかわらずの、みきり発車だ。この国らしい、暴挙であり、いじましさが漂う。日本国は、なぜこうした強行を繰り返すのか、説明したらどうか。建設不可だとわかりながらやる欺瞞。自然をぶち壊すありかた。米軍は普天間基地に貯蔵していた消火剤PFOSを64000リットルを勝手に流したが、これに太刀打ちできないこの国。米国と一蓮託生のまま、軍事力の強化に邁進している日本国。
ここに新基地をつくろうとしても、普天間基地は返ってこないのだ。私は当ブログでもすでに詳しく述べている。要するに「(普天間基地)返還幻想」の中で事を進め、利権をむさぼる米日政府と工事企業、無残な結果だけが沖縄に押しつけられるのだ。
すべてが欺瞞であり、許されないことだ。私たちは、今こそ沖縄の現実から未来を見据えるときだろう。新基地建設と、「島嶼防衛」などの沖縄を戦場化する愚を断じて許さないことを多くの県民、市民と共有化していきたい。これが、「一時のゼニ」を超えた明日を生み出すために、何が何でも必要不可欠なことだと私は考える。
諦めることなく、生き、闘い抜こう。