ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き、琉球諸島を巡る基地・戦争への道を問いかけ、自然を語る。●無断転載、お断り。
 

【拡散願います】【補】キャンプ・シュワブゲート前での集中行動について(20250201ー①)

2025年02月02日 | 辺野古・大浦湾

2025年2月1日(土)曇りのち雨 

 バスで移動する私は、77番バスの減便等で時間に合わせていくことが、より難しくなっている。到着が遅くなってしまった。月一のこの集中行動に来たのも、久しぶりだった。国は、大浦湾で遂に、「軟弱地盤の改良工事」なる海底に砂杭を突き刺し(直径2m)、固め、生命系を破壊する工事に踏み切った。

 辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議は、1日11時から12時にかけて第47回県民大行動を開催した。私は遅れたので、主催者が何を語ったのか、はっきりとは聞こえなかった。「実現できない工事をやめろと訴え続けていこう」というのは、その通りだとしても、もっと積極的な方針が欲しいと私は考える。

 国はできるかできないかではなく、軍事土木利権にかけて、やり続け、儲けるだけ儲けさせて、「辺野古が唯一」と、涼しい顔をしながら、普天間基地を返還しないのだろう。こうしたペテンを含めて、私たちは弾劾していくべきだろう。もはや、いや、とっくにこの国は、新基地建設という一個の問題から、琉球諸島を対中戦争に備える島造りに入っているのだ。今進んでいることは、大浦湾にドック型揚陸艦などを接岸する係船機能付き護岸などを造り、実をとることと、形式だけの偽装工事がごちゃごちゃになっているのではないか。偽装工事がもたらす環境破壊と軍事機能の強化、形式と実利を腑分けした分析と闘い方が問われているだろう。

 

11:17 ヘリ基地反対協議会海上抗議行動の金井創さんは、長きに亘ってきた行動を振り返りながら、海底を掻きむしられている悔しさを滲ませた。口をついて出てくる言葉は柔らかいが、怒りを抑えた、持続する抗議の意志を示していた。大浦湾に多く居たアジサシ類が2014年以降の工事によってほぼ壊滅したことも伝えていた。

 バードウォッチャーの立場から私なりに補足すると、エリグロアジサシとベニアジサシが繁殖していた。約300羽ぐらいだろうか。ここ数年はほぼ壊滅したようだ。時々見かけるアジサシ類はコアジサシという河原などにいる種類だ。原因を特定することは簡単ではないが、はっきりしていることは、営巣地だった岩を丸ごと埋め立てたことは決定的だった。工事などの騒音も影響しているだろうが、私は彼等の餌となる小魚が辺野古側が埋め立てられたことによって、遠ざけられたことが決定的な原因だろうと予測している。餌のいない、少なくなったところで、「繁殖してね」と願っても、それは人間の身勝手というものだ。

 しかし金井船長のように、自然環境の一環としてアジサシ類を見ていただいていることを、私は以前から彼との会話の中で確認していたので、嬉しく思っていた。ありがとう。

11:18 「浜辺壊すな・生き物殺すな」-「調査なしの軟弱地盤 7万本砂杭打ちやめろ!」「浜辺壊すな」は「海底壊すな」と言っていただきたいが、浜辺の環境悪化につながることは、確実だろう。

11:19 テントの中に浦添市長選の候補者になる大忙しの里道昭美(あけみ)さんがきていらした。浦添沖のガーミジーと辺野古・大浦湾のつながりに着目していただいていることに、改めて感謝でした。

11:20 国会議員も概ね参加されていた。右が衆議院沖縄1区の赤嶺政賢さん、参議院「沖縄の風」の伊波洋一さん。

11:22 本部町島ぐるみ会議の崎浜静子共同代表は、沖縄防衛局が安和桟橋入り口などに新たに杭を設置した(県が容認した)り、表現の自由が奪われていると、現状の一端を報告。まっすぐに闘い続けていくのでと、安和・塩川への参加を呼びかけた。

11:34 山内末子県議は、全国の超党派の地方自治を巡る地方議員の「第20回全国地方議員交流研修会in沖縄」が300人の参加を得て沖縄で行われたことを報告した。少しでも事実を知っていただき、広げていく努力が大切だと言われた。

11:37 赤嶺衆議院議員は、外交防衛委員会でも引き続き、石破政権を追及していくと語っていた。私たちも国会議員の活躍をもっと注目し、検討し、活かしていく必要があるだろう。

11:38 

11:43 社会大衆党委員長の高良哲美参議院議員。今日は憲法の話ではなかった。今日「2月1日」は沖縄が戦後復興を目指して重大な文書を決議したという。植民地主義と闘うこと、地方自治の意義、日本への復帰だったというのだ。確かに歴史の中に埋もれてはならないことを掘り起こし、現在の闘いの指針に取り込むことは重要だろう。それを今に活かすためには大衆的な議論の場をもつべきではないのだろうか。

11:47 玉城デニー知事と共に奮戦している県議会議員の皆さん。

11:47 現場指揮団の瀬長和男事務局長。この木片は何かと思っていたら、防衛局が辺野古ダム辺りで進めている皆伐の工程で、チップにする機械で粉砕しているのだが、フェンスを越えて飛び出してきたという。危険極まりないので防衛局に抗議したが、午後にはまた同じようにやっていたという。我々や、通行する人々への安全を配慮せず、新基地建設を優先するやり方に怒り、税金の無駄使いにも言及していた。

11:51 やはり現場からの追及は益々重要だろう。3863日の積み重ねをもっともっと分厚くしていかねばならないだろう。

11:56 最後は「団結、頑張ろー!」

11:56 

解散したが、問い直すべきこと、議論すべきことは、枚挙にいとまがない。

12:00 アキノ隊員によるこの問題も忘れてはならない。北部訓練場の半分を返還しても、殆ど何も除去せずに容認してきたのは、日本政府・防衛省だ。正に「罪に問われるべきは日本政府、防衛局、米軍だ!」 彼等が言う「負担軽減」のまやかしは、具体的に告発した人を罪に問うという逆転現象を起こしているのだ。

12:03 フェンスの中から軍警が監視していた。

12:08 あの3連装こそ、サンドコンパクションパイル工法の船の仕掛けだ。

この後、これを見に行こうと思っていたのだが、雨が降り出し、視界が悪くなり、私は諦めざるをえなかった。



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