昨日の夕刻、名護湾で落日・残照を撮りました(既報)。海辺に出たら、カワウが飛んできた。海に下りて潜った。次に又下りた。カワウ2羽目。と思いきや、浜に下りた。立った。違いました。クロサギだった。
おまえは違いも分からぬのか!いくら黒いカワウと、黒いクロサギだからといって、違いすぎる。カワウは全長82cm、クロサギは全長62.5cm。20cmも違うのだ。体型も飛び方も、違う。しかしひとまず黒系だ。
次の瞬間、カワウが飛んだかと思いきや、ミサゴだった。もう、めちゃくちゃだ。カワウがひらひらと飛んだので、ミサゴのホバリングかと思った。全長はカワウの方が大きいが、開翼長はミサゴは155~175cmとズンと大きい。形も飛び方も全く違うのだ。
1970年から73年、私は日本野鳥の会東京支部の幹事でした。バード・ウォチャーも日常生活の中で見ていなければ、アウトです。不断の努力なしに無理。弁明できることはありません。日常的に見ていないのだから。軍事・軍事とやっているからね。
ただし一つだけ自信があります。蝶を撮るとき、自分は木になる。花にはなれませんが、木擬きにはなれる。脅かさない、脅威にならない私。50cmぐらいまで近づいてきます。
野鳥もかなり近づいてくる。クロサギだったら、約10m。しっかりと撮れる距離。近づいてくるのを私は待つだけです。彼等が食事中、邪魔しない。何が邪魔になるのかは、私の判断ではない。あちらの判断。だからその判断を読むこと。読めないときはぐっと待つ。
不思議なことにサギはサトウキビを採取する機械の周辺でノウノウと歩いている。逃げないのです。安心している。サギは農民の姿を見ても危険に感じていない。安心している。一般の人間を、驚異だと思っている。逃げる。彼等の神経は生存のために動いている。私たちが、彼等の生存を脅かさなければ、許容してくれます。私はそういう人間になりたい。
これがナチュラリストの生き方です。