2024年7月4日(木)➁
人権と命について考える緊急抗議集会で決議した。
「米兵による性的暴行事件」と隠蔽に抗議する抗議決議
宛先 米国国防総省 沖縄4軍司令官
嘉手納基地司令官 沖縄総領事
岸田文雄総理大臣 法務大臣
防衛大臣 外務大臣
外務省沖縄事務所 沖縄防衛局
沖縄県警 那覇地方裁判所
那覇地方検察庁
綱紀粛正、こんな言葉は聞き飽きました。米兵、米軍により繰り返される卑劣極まる女性暴行事件、そして自国民への陵辱を糾弾するどころか隠蔽を図る日本政府。私達沖縄県民はこの怒りをどこにぶつけたらいいのか、この怒りを伝えるにふさわしい言葉などあるのでしょうか。
命は、ただぽつんとそこにあるのではない。気の遠くなるような年月を経て、幾つも幾つもの連鎖の上に、ひとりの母親の胎内に宿り、やっと開花する命。その尊さ、その秘めた可能性を踏みにじることなど、誰であれ許されることではありません。
軍隊とは、戦闘任務遂行のために日々人間を殺傷する訓練をする組織です。その中で、兵士自身が人間性を失い、人間の尊厳になど思いも至らなくなるのは当然です。洋の東西を問わず、それは軍隊のもつ体質というべきでしょう。
にもかかわらず、自由と民主主義を守るという名目で世界中に軍隊を展開し、いかに人々を傷つけようが、己を正当化する米国の欺瞞。沖縄の人々の命は、沖縄戦の惨劇を必死に生き延びた命が繋いだものです。その命の尊厳を繰返し繰返し踏みにじり、恥じることを知らず、謝罪すらしない米軍。もはや、沖縄から出て行ってもらうしかありません。
そして、それに追随し、隠蔽を図ろうとする日本政府の卑劣さを私達は断じて許すことはできません。公務外の犯罪にもかかわらず起訴されなかった件数が90%をこえた記録資料もあります。たまに起訴され有罪判決を受けても事実上無罪放免となり、被害者は何の補償もなく泣き寝入りするしかなかったケースも私達県民は知っています。
私達は、許しがたい大いなる怒りを以て、以下宣言し要請します。
1 私達は、一切の軍事基地・軍隊の配備を拒否する。
2 日本政府は、隠蔽されたすべての米軍に係わる事件・事故を明らかにすること。
3 昨年12月24日に発生、本年6月25日に報道された米兵による女性暴行事件につき、
沖縄県警・検察・裁判所は、どのような判断を以て、県への通知もないまま、被疑者の身柄を開放するに至ったのか、その経緯をあきらかにすること。
4 米軍は、被害者並びに沖縄県に対し正式に謝罪するとともに、被害者に対し、日本政府が肩代わりすることなく米軍自身による完全な補償をすること。
5 県内の主要関係団体の調整を前提に、「米軍による性的暴力事件に抗議する県民総決起大会」の開催を要請する。
以上、決議します。
2024年7月4日
米兵による性的暴行事件と隠蔽に抗議する緊急集会 参加者一同。