霧に咽ぶ山
夏だか梅雨だか分からない天気が続いていい加減くさっていたら、
台風が逸れて翌日は晴れの予報。
「よしッ。行こう。5月に遣り残した女峰山を撮りに行こう。」(5月18日復活)
と言う訳で、8月12日。
行って来ました霧降高原、赤薙山。
当日、日の出と一緒に目を覚まし、北千住06:31発の東武快速日光行きに。
埼玉辺りでは雲があったけど、栃木に入ると青空が広がって上天気になる。
「オー。いいぞ。いいぞー。」
夏空の下、列車は突っ走る。
「トレン トレン 走って行っけェ トレン トレン どこまでも」
(いつもの地図です)
今日は、小丸山から赤薙山ー赤薙奥社往複(ピストン)
08:30日光着。見よっ、この夏の青い空ッ。 なのに・・・
ゲーッ僕の登る山だけがドシンと雲をかぶっている。
右端にわずかに霧降高原。左の外灯に赤薙山。
道路の延長に女峰山。 狙い撃ちだ。
こんなに空が青いのに。こんなに空が高いのに・・・・・
霧降高原から。うーん。山だけが狙われてる。
途中をハショッていきなりリフトで小丸山(1600mm)へ。
アア・・絶望的
「エイ、クソッ。でも登ってやる。」
10:00出発
わずかに覗いた谷底。
うーん。これはこれで綺麗か。でもナー。
わずかな希望は、登って行くうちに雲を突き抜けて雲の上に出ること。
例の巻路。直登路は悪路だし、今日は下が濡れてるので巻きます。
1,2ヶ所きつい所が有っただけで歩きやすい道です。
綺麗な森です。
大きなスズメバチが、手の届く距離でブンブンと僕の周りを旋回しています。
追い払わない、逃げ出さない。
スズメバチに出合った時の鉄則を守って、動きを止めてジッとします。
ドキドキ、ヒヤヒヤしながら固まること10秒。
スズメバチは飛んで行きました。
「ホーーーッ。おっそろしかったー。」
11:00赤薙山頂からの合流点。
これから先がまた悪路。
これ、道です。
雲を突き抜けるどころか、もっと濃いところに
突っ込んだ感じ。なーんにも見えない。
でも、この痩せ尾根の先がミステリアス。
もう少し行きましょう。
失敗した。ヒドイ道だった。
写真では傾斜の度合いが伝わらないけどウンザリ
する急傾斜です。根っこをつかんでよじ登ります。
ピストン(往復)だから帰りを考えると余計ウンザリ。
ほとんどの所が道らしい道が有りません。
右往左往しながら登りやすい所を登ります。
霧にまかれたら迷います。
右上に小さく赤黄が見えるのが、方向を示す標識です。
これを頼りに進みます。
何も見えない道を何処まで行こうかと考えて、
山の地図で一つのポイントになっている「赤薙奥社跡」
(2203m)まで行くことにしました。
道の両側は絶壁です。
その細い道の真ん中に松の大木がが鎮座まします。
迷惑です
12:00「奥社跡」です。
全く展望ありません。どっちみち霧で何も見えないんだけど。
「ハァー。つまらない所に来てしまった。無駄な体力を使ってしまった
この山は尾根道を歩いてるのに、樹が多くて展望が少ないです。
本当の魅力はここから先に有るようだ。
でも今日はもういいです。
記念写真を撮って引き返しましょう。
12:30 なんにも見えない一番見晴らしの良い場所で昼にします。
映画を見に行って、白いスクリーンを眺めてる感じ
今日は豪華。
お勧め、牛飯弁当。温泉卵付き。
冷めても大変美味しいです
東武日光駅で950円。
食べてる内に霧が濃くなって来て、寒い寒い。
腕の毛や睫毛や髭に水滴が着く様になった。
急いで降りましょう。
赤土状の場所にきたので「滑らない様に気を付けなきゃ。」
思った瞬間にスッテーン。思いッ切り仰向けに転んでしまった。
幸い、リュックがクッションになってダメージは無し。ホッ。
霧が濃いです。暗くなりました。 ヒェー
写真どころでは無い。
身の安全だけに集中します。
こんな方向を示す標識を探しながら、慎重に降ります。
霧は濃いけど、この笹の道に出たら、もう迷うことは無い。
ホッとしてスピードを上げたら、笹に隠れていた大きな岩に、
右膝をぶつけた。
「ウッ。ウォーーーー。イッテーーーーーー。」
笹の上に転がり込んで、10分位呻きながら擦ります。
「ヒェー。ここで動けなくなったらどうする?」かなり焦りました。
だけど何とか大丈夫。
無事に降りました。15:00
ヤレ、ヤレ。フー。
(今日13日夜は青黒く腫れてます。)
今回は収穫は無かったけど、山は逃げない。
また行きましょう
山登りオヤジ
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