M.Y 写真工房 旬

写真撮影会のスケジュール案内。
山口益路のフォトライブラリー。

霧霧霧の赤薙山

2009-08-14 02:19:20 | 白い山(山登り)

              霧に咽ぶ山 
 夏だか梅雨だか分からない天気が続いていい加減くさっていたら、
台風が逸れて翌日は晴れの予報。
「よしッ。行こう。5月に遣り残した女峰山を撮りに行こう。」(5月18日復活)
と言う訳で、8月12日。
行って来ました霧降高原、赤薙山。

当日、日の出と一緒に目を覚まし、北千住06:31発の東武快速日光行きに。
埼玉辺りでは雲があったけど、栃木に入ると青空が広がって上天気になる。
「オー。いいぞ。いいぞー。」
夏空の下、列車は突っ走る。

トレン トレン 走って行っけェ トレン トレン どこまでも」  


                    
            (いつもの地図です)
            今日は、小丸山から赤薙山ー赤薙奥社往複(ピストン)

     
     08:30日光着。見よっ、この夏の青い空ッ。 なのに・・・

     
     ゲーッ僕の登る山だけがドシンと雲をかぶっている。
     右端にわずかに霧降高原。左の外灯に赤薙山。
     道路の延長に女峰山。 狙い撃ちだ。
     こんなに空が青いのに。こんなに空が高いのに・・・・・


     
     霧降高原から。うーん。山だけが狙われてる。

     
     途中をハショッていきなりリフトで小丸山(1600mm)へ。
         
     アア・・絶望的
     「エイ、クソッ。でも登ってやる。」
     10:00出発

     
     わずかに覗いた谷底。

     
     うーん。これはこれで綺麗か。でもナー。
     わずかな希望は、登って行くうちに雲を突き抜けて雲の上に出ること。

     
     例の巻路。直登路は悪路だし、今日は下が濡れてるので巻きます。


     
     1,2ヶ所きつい所が有っただけで歩きやすい道です。
     綺麗な森です。

     大きなスズメバチが、手の届く距離でブンブンと僕の周りを旋回しています。
     追い払わない、逃げ出さない。
     スズメバチに出合った時の鉄則を守って、動きを止めてジッとします。
     ドキドキ、ヒヤヒヤしながら固まること10秒。
     スズメバチは飛んで行きました。
     「ホーーーッ。おっそろしかったー。」      
     

     
     11:00赤薙山頂からの合流点。
     これから先がまた悪路。


       
            これ、道です。
 

雲を突き抜けるどころか、もっと濃いところに
突っ込んだ感じ。なーんにも見えない。
でも、この痩せ尾根の先がミステリアス。
もう少し行きましょう。

          
       失敗した。ヒドイ道だった
       写真では傾斜の度合いが伝わらないけどウンザリ
       する急傾斜です。根っこをつかんでよじ登ります。
       ピストン(往復)だから帰りを考えると余計ウンザリ。

        
        ほとんどの所が道らしい道が有りません。
        右往左往しながら登りやすい所を登ります。
        霧にまかれたら迷います。
        右上に小さく赤黄が見えるのが、方向を示す標識です。
        これを頼りに進みます。

        
        何も見えない道を何処まで行こうかと考えて、
        山の地図で一つのポイントになっている「赤薙奥社跡」
        (2203m)まで行くことにしました。
      
        
        道の両側は絶壁です。
        その細い道の真ん中に松の大木がが鎮座まします。
        迷惑です

         
         12:00「奥社跡」です。
         全く展望ありません。どっちみち霧で何も見えないんだけど。
         「ハァー。つまらない所に来てしまった。無駄な体力を使ってしまった  
         
         この山は尾根道を歩いてるのに、樹が多くて展望が少ないです。
         本当の魅力はここから先に有るようだ。
         でも今日はもういいです。
         
         
          記念写真を撮って引き返しましょう。 

         
         12:30 なんにも見えない一番見晴らしの良い場所で昼にします。
         映画を見に行って、白いスクリーンを眺めてる感じ

      
               今日は豪華。
               お勧め、牛飯弁当。温泉卵付き。
               冷めても大変美味しいです
                                   東武日光駅で950円。


               食べてる内に霧が濃くなって来て、寒い寒い。
               腕の毛や睫毛や髭に水滴が着く様になった。
               急いで降りましょう。

           
           赤土状の場所にきたので「滑らない様に気を付けなきゃ。」
           思った瞬間にスッテーン。思いッ切り仰向けに転んでしまった。
           幸い、リュックがクッションになってダメージは無し。ホッ。

           
           霧が濃いです。暗くなりました。 ヒェー
           写真どころでは無い。
           身の安全だけに集中します。
           こんな方向を示す標識を探しながら、慎重に降ります。

           
           霧は濃いけど、この笹の道に出たら、もう迷うことは無い。
           ホッとしてスピードを上げたら、笹に隠れていた大きな岩に、
           右膝をぶつけた。
           「ウッ。ウォーーーー。イッテーーーーーー。」
           笹の上に転がり込んで、10分位呻きながら擦ります。
           「ヒェー。ここで動けなくなったらどうする?」かなり焦りました。
           だけど何とか大丈夫。
           無事に降りました。15:00
           ヤレ、ヤレ。フー。
           (今日13日夜は青黒く腫れてます。)

           今回は収穫は無かったけど、山は逃げない。
           また行きましょう  



                                                 
                                                                         山登りオヤジ



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