夜です。 一人ぽっちの夜です
明るい内に食事も済ませたので、何もする事がありません。
「この夜は、長いぞ~」と覚悟したのだけど、7時ごろ目をつむったら意外にあっさりと眠ってしまった。ラッキー
やっぱり疲れているんだろう。
そして目が覚めた。 真っ暗・・・・時計を見ると・・・・・・2時・・・・・・
夜明けまでまだ随分ある。 もう一眠りしようとするんだけど、7時間タップリ眠ったので、眠れるわけが無い
さて、これからが長かった~
風が無いので音がしません。 真っ暗闇の完全静寂・・・・・・・・・
「こりゃ、かなわん!」とランプを点けるんだけど、光が届かない小屋の隅が気になって、余計不気味に感じる
仕方が無い。真っ暗闇に戻して目を閉じる。 そして余計な事を考えずに、明日の行動だけを考える
丑三つ時・・・・ なんて事は考えない 絶対に
昨日は焦って下りてしまったので、夕日を見逃した。
そうだならば朝日を拝みに行こう
そうだそうだと、ひたすら楽しい事だけを考えながら、明るくなるのを待ちます。
5時を過ぎて、明り取りの窓が若干白くなったので、起きよう。
身繕いを整えて、カメラだけ持って、出掛けます。
疲労感は有るけど、筋肉痛は無し。 トレーニングの賜物だ
小屋を出ると、地面がバリバリ音をたてる。 巨大な霜柱がビッシリと出来ている。
さあ!朝日だお日様だとルンルン気分で原生林を歩いたんだけど・・・・・・・・
このガレ場の下に来て、心が折れた。 ポッキリと
これを40分登って、また下りて来る元気はとても無い 諦めましょう。
日の出は諦めたけど、夜明けの山々は幻想的です。
小屋に戻って朝食を済ませて、7:20出発です。 今日も長い道のりです。
でも後は下りるだけ、ゆっくり、のんびり行きましょう。
暫く行くとガレ場です。絶えず崩れているようで、崩れた跡がまだ新しいです。
ここを慎重に横切ります。
振り返ると「女峰山」 右に「唐沢小屋」が見えます。 広~い山裾の原生林。
日光連山 左から「男体山」「大真名子山」「小真名子山」 「日光白根山」も顔を出しています。
山腹を東に回り込む道になって、「日光連山」とはサヨナラです。
道らしい道が無い所を急降下して行きます。
「箱石金剛」と言う場所。
さらに急降下が続いて、
「前女峰」(2359m)が現れました。
綺麗な笹原をトラバースします。笹と言うのは離れて見る分には綺麗なんだけど。・・・後でタップリ出て来ます。
「前女峰」の姿がどんどん現れます。 下を覗くとこれまた素晴らしい
左にポコンと出てるのが「女峰山」 彼女とはここでお別れ
カラ松の中の笹原を・・・・ さらに急降下すると。
9:15「遥拝石」です。 一昨年の12月ここまで登りました。 「前女峰」の素晴らしい岸壁
「遥拝石」に登って下を覗くと・・・・・ 断崖絶壁!! 「雲竜渓谷」の終点です。
「七滝」 昨日、あの上を歩いたんだ。
雲が出て来ました。 出発しましょう。9:40
笹の斜面を過ぎると・・・・ ガレ場になります。
ペンキのマークに従って進むと、
「八風」 残念ながら今日は遠くが霞んでいます。
ここから笹です。タップリの笹です。腰から胸の高さまで茂っていて、道が見えません。
道には段差があり、根っ子や石もあります。油断できません ストックでかき分けながら進みますが、鬱陶しいです
昨日、無理に下りていたら、この笹薮の中で暗くなった訳で、道に迷ったかもしれない
一昨年の12月は、笹は膝の高さで、一本道がクッキリ下まで延びていました。
今日は一面笹薮です。 これが下まで延々と続きます
11:00 「水場」の標識。「遥拝石」で飲み物が底をついたので、補充します。
標識から20mほどで、小さな流れがあります。
大変冷たいです。
この後、鬱陶しい笹薮が続いて、変わり映えのしない風景なので写真は無し
13:00 日光・東照宮・西参道に到着。
シーズンで観光客がいっぱい。 登山姿で一人浮いている
初めての体験の避難小屋泊まりだったけど、長い長い道のりを無事に歩き切りました。
「このコースを歩ければ、大概の山はいけるぜぇー」と妙な自信に溢れています。
自信が過信にならない様、トレーニングに励みましょう
さて、家に帰って、自分への褒美に、「飲み放題!鯨飲フルコース」となったんだけど、
焼酎一杯も飲まない内に、猛烈な睡魔が襲ってきて、10時間熟睡してしまった
山登りオヤジ
番外編1はこちら
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