6月30日 新宮あじさいまつり より続きです。
朝方まで雨が残っていたようなので、雨の後にしか出会えない滝を訪れることに。
国道をそれ、白髪山登山道に通じる林道に乗り入れる。途中から未舗装になるので、普通車では入りたくない道である。林道に入って約1kmで、「おるいの滝」の標識が現れる。
ここは雨の後でしか見られない、幻の滝。落ちているときに訪れるのは2度目である。新緑に囲まれ、滝の音と、下の渓谷の水音しか聞こえないので、落ちついてゆっくり癒される。
おるいの滝から、未舗装の林道を3km進むと樽の滝。FBのプロフィール写真のバックに使っている滝である。何度か訪れているが、今回が一番水量が多い。
時折霧がかかり、滝の上部が隠れてしまうこともあるし、飛沫がまるで雨のようにかかってくる。フードつきのウィンドブレーカーを着て正解だった。撮影の際も、何度もレンズを拭うことになるが、今までで最もこの滝が魅力的に思え、何度もシャッターを切った。
最近、広角レンズで滝を横方向で撮ってみることが増えた。縦方向の方が、滝の高さがよくわかるのだが、滝周囲の雰囲気を取り込むときには横方向の方がいい。こういう時、ワイコン付のレンズが活躍してくれる。
充分に堪能して、さあ次の目的地へ…と思ったとき、悲劇が起こった。
三脚の足場がなく、脚の一本を石の間に挟まれるようにしていたのだが、不用意に動いたため、石が転がり、脚の細い部分が折れてしまった。石突きの交換修理が終わったばかりなのに・・・。すでに生産終了した製品なので、修理を問い合わせてみなくてはならない。最も利用頻度の高い、お気に入りの三脚なので、何とか修理したいものだが・・・。
滝前から降り、ひらけた場所に出ると、パラパラと雨が降り出した模様。空模様から、これは今日は天候の回復はないと判断し、小金滝直下への訪問をあきらめ、別の滝を探すことにする。
以前から探している本山町の平家の滝を訪れるため、車で藪漕ぎをするような道に入り込む。途中車を置いて、行けるところまで歩いてみたが、やはり滝は見つけられなかった。植林の期に覆い隠されてしまったのだろうか。この滝は、新たな情報をつかむまではあきらめるしかないようだ。
国道に戻り、早明浦ダムの見えるコンビニで昼食を買って、次の目的地へ。行先は鏡川源流域のたきである。