週末は写真家気分で

yamtoの週末お出かけ記録

寒峰の福寿草

2015年03月22日 | 自然写真 季節の花

予報では連休は晴れ。かねてより考えていた寒峰登山を実行する。2月の高瀑訪瀑の際、takahamaさんの話を聞いてから是非とも訪問したいと思い続けてきたので、この時期に晴れてくれるのはありがたい。

6時に出発して祖谷を目指す。国道からの分岐点はすぐに分かったのだが、登山口となる住吉神社が分からない。案内書のコピーを見直しながら周辺をうろうろ走り回った後、勘違いに気づきやっと住吉神社に到着。到着したのは8時33分。すでに3台の車が停まっていたが、隣に停められていた高知ナンバーの二人組は準備中。やはり自生の福寿草が目的だそうで、よかったら同行しますかとお誘いいただいたので、喜んで同行させてもらう。お二人は先に出発したのですぐに追いつきますと声をかけ、準備を進める。実は今日はストックを忘れてきている。風はないようなので、ウィンドブレーカーを羽織って出発。神社脇の登山口から登り始めると、何度か分岐にでくわす。マーカーを探して進むのだが、そのうち明瞭な道と交差する部分でマーカーを見失う。ふと見上げた上方にマーカーを見つけて斜面を這い登った。そのままマーカーを追いかけていくと小さな沢に出る。これは二人に追いつけないかもと思いつつ、沢沿いに見えるマーカーを頼りに沢を登っていくと、車道らしきものが見えてきた。あれが上の登り口だろうと思ってさらに斜面を登っていくと後ろから声がかかった。先ほどのお二人である。どうやらこちらがショートカットして追い抜いてしまったらしい。9時32分、上の登山口を通過。上の登山口周辺には10台以上の車が停まっている。

 同行するお二人は野川さんと佐藤さん。話を聞いていると野川さんはJJJさんの友人だそうで、こういう予期せぬ出会いは楽しいものだ。登山口から約20分で福寿草の自生地に到着。お二人も写真メインなので、さっそく撮影タイム。

今日は遠望用にD5200に16-300mmをつけてストラップにつるし、D800に105mmマクロをつけてザックの中。ここではD800を出して撮影する。群生地といっても、今年は開花が遅いようで、あちこちに開きかけの花を見つける。注意しないと、開花前の福寿草を踏み潰してしまいそうだ。

白く見えるのは実は野川さんが運んできた雪。所々残る雪の周辺には開花状態の花を見つけられず、やむなく雪を運んできている。後からCheckしてみて、マクロ撮影の奥深さを知った。できるだけ解放して背景をぼかそうとしていたのだが、花が不明瞭になるケースが多く、構図や設定をもっと工夫しなくては、思い通りのものは撮れないようだ。

50分近く撮影していたので、一緒にいたパーティは皆いなくなっている。群生地はもう一か所あるらしいので、そちらを目指して我々も出発。

ここからはかなりの急斜面。足が重くなって遅れ気味になってしまう。時折休憩をとってくれたのでなんとか昇りきって少し平坦な場所に出る。

高度があがるとかなり雪が残っている。

開けた場所に出ると、そこは雪原のようだ。前方に見えるのが寒峰。

寒峰に近づくと、遠望が開ける。遠くに見える雪に覆われた稜線が美しい。

先に入ったパーティが下りてくるのとすれ違いながら、頂上を目指す。頂上に着いたのは12時45分頃、頂上では10名ほどがいたので、今日の寒峰には30名程度が訪れていたようだ。

少し開けた場所で昼食を取る。佐藤さんがコンロを出してお湯を沸かしている。途中、野川さんから何度かお菓子をいただいた。お二人とも写真メインではあっても、写真機材は私ほど多くないので、いろいろ持ってきているようだ。結構きつい登山だったので甘酒やキャンディを持ってきた方がよかったと後悔。

食事を終えた頃、頂上には誰もいなくなっていたので、佐藤さんのカメラで記念撮影。普段記念撮影は私の役目なので、撮ってもらうのは少し不思議な気がする。

1時30分過ぎから下山を開始するが、急な斜面は雪とぬかるんだ泥で歩きにくい。佐藤さんがストックを貸してくれたおかげで助かったが、なければ何度か転倒してドロドロになったことだろう。

野川さんはスキー時のけがで靭帯や半月板を欠いているらしい。登りでは気付かなかったが、下りはかなり注意深く降りている。

3時、福寿草の群生地に戻る。上にあるもう一か所の群生地は雪の下だったのだろうか、結局わからないままだった。

開花が少し進んでいるようなので再び撮影タイム。

またしても野川さんの好意で雪の中の福寿草。

 昼食時に、FBに今日の件をUPしていたのだが、思った通りJJJさんからコメントが入っていた。こういう縁があると、世間は広いようで狭いものだと感じてしまう。

今回の撮影タイムは20分程。後はまっすぐ下山したのだが、最後のところで分岐を間違え、神社脇ではなく少し離れた民家の脇に出てしまった。その民家の庭には福寿草の群生。開花したものもあったので、ここでも少しばかり撮影タイムをとった。

 ご一緒した二人が写真メインだったので、こちらも気兼ねなく撮影に集中できた。それは野川さん・佐藤さんにとっても同様だったようで、お互い楽しい登山ができた。実はお二人が皿ケ峰に登った際においわさんに案内してもらったことがあるそうで、本当に縁を感じてしまった。野川さんは携帯でJJJさんに電話して今日の顛末を説明していたが、おかげでお二人とは昔からの付き合いであるかのように思ってしまった。またどこかでご一緒することを約して、解散。お二人は温泉に寄られるとかで途中で別れ、帰宅したのは7時。予想していたよりずっと厳しい登山だったが、同行者に恵まれ、充実した寒峰登山だった。

本日ご一緒した佐藤さんのブログはこちら



コメント (1)
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