今日は久々に本格的な滝訪問。今回は那賀町・ホウデンの滝。隣の谷にあるボタモチの滝と並んで滝王国・木沢村でも屈指の名瀑とされる滝だが、場所やルートが判らず、未訪瀑のままだった。というのも、滝のあるホウデンの谷は険しく遡ることが困難なうえ、回り込むルートにはかって吊り橋があったものの今は消失してしまっている。ボタモチの滝はちょうど二年前に訪問しているので今年こそはと「阿波名滝」の桂さんにお願いしてデータを頂き、今回のトライとなった。
朝6時過ぎに出発し、徳島市・阿南市経由で那賀町へ。途中道路から見える「五郎谷の滝」「嫁ケ滝」の水量が少ないのを見て、先日よりの雨がこちらには降っていないのかなと思ってしまう。10時前に目的地到着。今回はリュックに機材や昼食を詰め込み、三脚を取り付ける。GPSも準備し、靴は当然登山靴。
渡河するポイントを探すのに手間取ったせいもあり、吊り橋のあった場所を見つけるのに1時間近くかかってしまった。右の写真は崩れ落ちた橋の残骸らしい。橋から続く通り道に取り付いたのは11時。急な斜面を折り返しながら登っていく。
道が明瞭なのはいいのだが、崩れていたり倒木があったり。特に崩れた場所は上から流れ落ちてきた土砂が表層にあり、不用意に進むと足場ごと崩れ落ちる。落ちた場合は数十メートル下の谷底まで一直線・・・だから這うようにして慎重に進む。
歩き始めて約1時間後。ホウデン谷にたどり着く。ほとんど登り道だったにもかかわらず、険しい谷は標高730m地点で道と合流する。二つの流れがここで合流しているようだが、西側の流れに滝が見えるので少し遡上する。
見えてくるのは「ホウデンの滝下一の滝」。今回は水量が少ないようで、また倒木のせいで美観を損ねている。とりあえずここでコンビニおむすびと熱いお茶で昼食。やはり滝前での昼食は最高。
写真を撮りながら、岩を這い上ると、上のほうに滝の一部が見える。あれがホウデンの滝らしい。装備を片づけ、左岸の岩とがれきの斜面を這い上る。すると徐々に見えてくる。
これがホウデンの滝。水量は少なめのようだが、優美な姿は評判に違わぬ美しさ。
気がつくと午後2時。帰る時間を考えるとタイムアップ。少し下流の「下二の滝」や、東側の支流も見てみたかったが、次の機会にするしかない。装備を片づけ、帰路につく。荒れた道は下りのほうが危ないので、行きよりも慎重になる。
車に帰り着いたのは3時。汗で濡れた服を着替え、急いで出発。帰りはR193で雲早越え。途中、大轟の滝でやはり停まってしまった。
数枚撮って、すぐ出立。神山町・吉野川市を通過して、ノンストップで6時前に帰宅。
走行距離273km。8,769歩。
普通に歩いたわけではないので、歩数以上に体に負担がかかったようで、すでに筋肉痛が始まっている。明日はおとなしくしているしかないようだ。
お疲れ様でした。ホウデン長いこと行ってませんが、yamtoさんの素晴らしい写真を見て、恋しくなってきました。けどここんとこ眩暈が酷いので、危ないことになりそう・・・。新緑の滝が好きなので、そろそろ現場復帰したいのですけどねぇ。どうなりますやら・・・。
新緑に滝が映える季節です。早く回復なさって、どこかでお会いしたいものです。今後ともよろしくお願いします。