1月28日 「冬景色 滑川渓谷」のつづきです。
白猪の滝を発って、R494を登っていくと、一車線の道幅に変わる頃から、路面の雪が目立ち始め、ついには完全な雪道となる。通過した車の轍は、一度は凍ったものと思われるが、既に溶け始めている。雪に乗ると振られるので、轍から外れないように走れば、雪道も問題ない。この状態であれば普通のタイヤでも何とかなるだろう。
杉林の中を抜ける道が、突然ひらける。そこから唐岬の滝(からかいのたき)の全貌が見える。このポイントは、昨秋、おいわさんが教えてくれたもので、今回はそれを確認するつもりもあった。
この道は何度か走っているが、唐岬の滝を訪れるのは、4年半ぶりである。木々に妨げられて、滝の全貌が見えないせいもあって、再訪するのをためらっていた。それ以後、周辺の伐採がすすんだと聞いているが、全貌を見ることができるのは、このポイントしかないようだ。
ここではレンズを28-300mmに換えて撮影。山の頂上近辺は、雪に覆われ、樹氷も見えそうな感じだが、この辺りでは雪もまばらだ。寒波が来ればもっと冬山らしくなるのだろうか。そうなれば、冬装備の車でないと、ここまで上がってこれないだろう。
唐岬の滝の看板がある駐車場に車を停める。付近は10cm程度の雪が積もっているが、昨日までに降ったものなのだろうか、既に硬く、踏んでもあまりめり込まない。
装備は先ほどと同じ。雪でぬかるんでいることを予想して、長靴で滝への道をくだっていく。
駐車場には数台の車があり、雪道にもかなりの人数が歩いた足跡。しかしながら、会ったのは戻ってくる夫婦連れだけ。小尾根を伝いおりていくと、木々の間に見える唐岬の滝。
滝前まで降りてしまうと、最上段部分はほとんど見えないので、ここから何とか写そうと思うのが、葉が落ちたとはいえ枝に邪魔され、クリアな絵が撮れない。
滝前まで降りると、先行者の足跡は数人分だけ。更に雪の積もった岩場に降りると、足跡は一人分だけ。その足跡は、滝の直下まで続いていた。
正直なところ、この滝には今一つ魅力を感じていなかった。全貌が見えないのも理由の一つだが、姿に変化がない…というイメージを持ってしまっていた。今回雪化粧をした姿を見て、4年前は、いかに滝を一方向から見ていなかったかを実感した。
少し位置を変えるだけで、滝の貌が変わる。見方が変化したのは、進歩なのだろう。
雪化粧した唐岬の滝を堪能して、元来た道を戻る。昼を過ぎたせいか、何組かの人が降りてくる。大きな三脚を抱えた人、ノースフェースのヤッケにLoweproのカメラバックを持った人など。このくらいの手軽さで、この姿が見られるなら、甲斐があるというものだろう。
車の中で昼食を済ませた後、松山市内に向かう。フジグラン松山についたのは14時30分。ギャラリーの場所を見つけるのに少し迷ったが、なんとか到着。訪問帳に記帳していると、MAKさんがこちらを見つけて話しかけてきてくれた。恥ずかしい話だが、話しかけられるまで、MAKさんを見つけられずにいたのである。顔を覚えるのが苦手なのに加えて、アウトフィールドとインフィールドでは、まったく違って見えてしまう。
くもの会展は、予想以上だった。技術やセンスも素晴らしいが、それ以上にチャンスをとらえるための、情熱と根気に感動した。雲の形・光の覚悟・影の色 等々、千載一遇のシーンに巡り合うための情熱と、それを待つ根気。出展されていた内の半数以上は、自分が撮りたいと思えるシーンであっただけに、本当に勉強になった。MAKさんの出展されていた内の一枚は、年末に同行した高瀑であった。自作に対する不満点や、次はどう撮りたいか、などと有意義な写真談義ができた。
約30分、じっくり鑑賞させてもらってから、ギャラリーを辞した。今まで写真展を見に行く機会を持たずにいたが、これからは、こういう機会を持つべきだと思った。
帰宅したのは17時半。走行距離354km 7,690歩。今日も充実した遠征だった。
この時期でも精力的ですね。
おかげで滑川と唐岬の滝の冬景色が堪能できました。
滝を下から見上げる構図の写真はいいですね。
沸々と私もどこか行ってみたい気にさせられます。
この時期しか見られない景色ですので、動きたくなります。
もう少し悪条件でも、今の車なら動けますので、もっとアクティブに行きたいです。
今は「くもの会展」に刺激を受けております。少しでもあの領域に近づけるよう、がんばりたいですね。
19日、又ご一緒できる様で、楽しみです。
忘れ物はその時に。