ここ数日心地よい気温が続いています。
長い夏を超えて、短い秋となりそうですが、今のうちに青い空と爽やかな風を楽しんでおこうと思います。
そういえば、今日は「スポーツの日」。
スポーツにちなんだイベントが、各地で行われていたようですね。
私は、とくにいつもと変わりはなく、スタジオでセッションに勤しんでおりました。
さて、わたしはセッションを通して、クライアント自身に、身体が「安心・安定」しているといった感じを持ってもらいたいと思っています。
また、この「安心・安定」している状態というのは、いっけん相反するようなことがコインの裏表のように、身体の中で共存している状態だとも考えています。
いくつか例を挙げるなら
微細にコントロールできることと強くダイナミックに動けること
身体の部分を細かく感じられることと全身を認識できること
しっかりと固定することと滑らかに可動すること
意識しておこなうここと、自然に動けること
など。
実は、これらはスポーツの場面では顕著に見ることができます。
掴んだボールを指先で細かくコントロールしつつ強くダイナミックに投げたり
空中で全身の位置を把握しつつ、細かく調整したり
胸椎・胸郭や肩が滑らかに可動するから、投げる方向を固定させたまま助走し加速できたり
何万回といった繰り返し練習ののちに、相手に意識を集中していても無意識的にボールを操作できたり
などなど
実は、こんな一流アスリートのように動けないとしても、日常動作で似たような場面は多々あったりします。
物を投げることもあるでしょうし、小さな段差から飛び降りたり、奮発して買ったケーキが崩れないように箱を安定させて歩いたり、車に注意を払いながら小走りで道路を横断したりとね。
こういうことが「自然に楽に」行えるというのは、とても大事なのではないでしょうか。
だからスポーツをする習慣のない人にこそ、身体に集中して、相反するようなことも身体の中で統合させていく時間を持ってもらいたいと考えています。
そして自分の身体を「安心・安全」に取り扱える範囲を広げていくことで、動くことに自信をつけてほしいと。
まあ、こんな感じで、ピラティスも自分自身で楽しむスポーツとして捉えてもらえたら嬉しいなと思ったりしていました。
スポーツの日だけでなく、定期的に身体と向き合う。
とても大切なことですね。
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